フルHDなUSB接続のディスプレイ
「Lenovo L2230x Wide」は一見、何の変哲もない液晶ディスプレイだ |
世はエコロジーの時代……ということや、電気代節約などもろもろの理由でデスクトップPCをやめ、ノートPCに集約しようと思っていた。そこで問題になるのがディスプレイである。ノートPCのディスプレイは小さく、高級ノートPCを買わないと高解像度ディスプレイは付いてない。ならば、外付けとして2万円以下で手に入るフルHD液晶を揃えてしまったほうが安上がりである。
そこで、液晶ディスプレイを物色していたのだが、問題はノートPCに液晶を2つ接続することは、簡単でないことだ。マルチディスプレイ環境に慣れていたため、今さら1画面のみに戻るわけにもいかない。最近はアナログとデジタルの2出力のノートPCもあるが、手持ちのノートPCはそうなってはいない。本体の1280×800ドットの液晶と、外部の1920×1080ドットの液晶のマルチディプレイ環境では、サイズも解像度もバラバラで落ち着かない。
それならばとUSB接続のグラフィックアダプターの購入を検討していたところで目についたのが、直接USBで接続して使える21.5型の液晶ディスプレイ、レノボの「Lenovo L2230x Wide」だった。これなら21.5型で解像度は1920×1080ドットと十分使えるサイズ。しかも低消費電力なLEDバックライトである。すでに同解像度の21.5型の液晶ディスプレイは1つあるので、これと並べればバランスのとれた2画面の環境が実現するわけだ。
ちなみに「Lenovo L2230x Wide」は、USB接続のグラフィックアダプターを内蔵するだけなく、USBハブとLANアダプターまで内蔵し、さらにサウンドアダプターまで搭載している。メーカーが言うには「USBポートリプリケータ内蔵液晶ディスプレイ」なのだそうで、これだけの機能があれば、ノートPCとUSBケーブル1本で何もかもできそうだ。
今回、直販サイトの割引キャンペーンもあって、即ポチ。届いた箱の中には不織布のエコバッグに液晶本体が入っているというゴミの少ない梱包だった。このバッグの使い道には困ってしまうが、ゴミが少なくなるのはいいことだ。
使い始めてみると、画面がたくさんあるのは便利で、2面と言わずにノートPC本体、アナログ接続の液晶、今回購入した本機と、3面での活用もできてしまう。USB接続のグラフィックなので、ディスプレイの表示能力は劣るが、このディスプレイ部分でテキスト打ち、アナログ接続のディスプレイやノートPC本体で動画を再生させるなど、分担させれば問題なしだ。
USB接続のグラフィックやLANアダプターの性能、サウンドアダプターが入っているのに内蔵スピーカーがない……など細かいところが気にならなければ、ノートPCメインの人の自宅用ディスプレイとしてけっこう便利かもしれない。
USBケーブル1本でノートPCと接続できる。モバイル用途にも便利だ | USBハブもオーディオ入出力もある |
入力はUSBとアナログRGBだけ | ノートPCで3面ディスプレイなんてこともできる |
不織布のエコバッグに包まれて箱に入っていた。ビニル袋よりも資源使ってるじゃんというツッコミはなしだ | これがレノボ特製エコバッグ……何に使おう |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
Lenovo L2230x Wide | レノボ | 2万7930円 |
2010/10/29 06:00