iPodの操作に慣れない日本人は新ウォークマン?


思わず買ってしまったウォークマンA840シリーズ

 ひとつ製品を買うと、その製品を調べるうちに競合製品や関連製品も気になってくる。iPod nanoを買ったばかりの筆者だが、同時期に発売された最新ウォークマンが気になって仕方なくなってしまった。

 最新ウォークマンの良い点は、ドラッグ&ドロップで楽曲転送できる点。そしてiPod nanoとは違ってホイールではなく押しボタンスイッチで操作する点だ。iPod nanoでは操作状態によっては音量調整ができなかったり、触れて反応するために誤操作しやすく、筆者に合わないことにイラつきを感じていたからだ。

 その点、ウォークマンならボリュームボタンは独立しているのでいつでも操作可能。新しく出たSシリーズやAシリーズはタッチパネルもないので、いちいちホールドスイッチを使わなくても誤操作がほとんどない。iPodの新しい操作に慣れきらない、筆者のようなクラシックな日本人には、ウォークマンのほうが使いやすい。

 こうなったら買い替えしかない。新しいウォークマンはいろいろ種類があり、最初は安いS640シリーズにしようと思ったが、ボディカラーが可愛らしすぎる。ノイズキャンセル機能は必要ないと感じているので、色のためだけに少し高いS740シリーズにするのももったいない。

 悩めば悩むほど思考がおかくしなってくるもので、結局、予算はオーバーしてしまったがさらに上位のAシリーズをポチっと購入してしまった。有機ELパネルのひとまわり大きな画面や、従来より進化したというデジタルノイズキャンセル機能があり、映像重視で新技術に興味のある自分の心がひきつけられてしまったからだ。

 動画ファイルの転送は、適当なファイルを転送ソフト「x-アプリ」の画面にドラッグ&ドロップするだけで変換されて転送される。面倒くさがり屋の自分にとってはかなり便利。iPodに比べて安く提供されるAV出力ケーブルも同時購入し、クルマのカーナビの小さい液晶画面にも表示できた。楽曲だけなら転送用のソフトなしで簡単に転送できるのもありがたい。

 必要ないと思っていたノイズキャンセル機能も電車の中などで大活躍。静かにすごしたいときは、再生を一時停止させておけば音楽を聴かなくても周囲の音を低減できる。

 ということで、ウォークマンAシリーズを買って今のところ満足。しばらくして別の新製品が出れば、また考えが変わっているかもしれないが……。

ノイズキャンセリングヘッドホンが付属するタッチではなくボタンで押す操作が筆者には合っている。イヤホンはノイズキャンセリングは5極プラグだが、一般的なヘッドホンの3極プラグを挿せば普通に使える
筆者にはありがたい独立したボリュームボタン有機ELの画面は、動画の視聴にはちょっと小さいが、キレイに視聴できる
楽曲の転送ソフト「x-アプリ」動画ファイルの転送は簡単で、PC録画したMPEG2ファイルをx-アプリに放り込むだけで変換して転送してくれる

 

製品名製造元購入価格
ウォークマン Aシリーズ NW-A845ソニー2万1420円

 

 

(江須田)

2010/1/8 06:00