ファッショナブルにVAIO type Pを持ち歩けるケース


Sleek Sleeve for VAIO P

 筆者はソニーのモバイルノート「VAIO type P」のヘビーユーザーである。購入してからというものの、肌身離さずtype Pを持ち歩いており、プライベートではTwitterや音楽鑑賞、仕事では取材先でのメモや記事作成に活用している。

 そのtype Pだが、本来の開発コンセプトは「ポケットスタイルPC」である。筆者はこのコンセプトに大いに賛成であり、使う上でもこだわっている部分でもある。2009年の2月に購入してからというもの、冬の間はずっとコートのポケットにそのまま入れて持ち歩いていた。

 ところが、春と夏と秋は必然的に薄着になり、ポケットも少なく、そして小さくなる。type Pの大きさは、所持しているジーンズのポケットに入らないし、普段着ているTシャツにもポケットがないので、どうにかしなければならなかった。

筆者が自作したケース。半年ぐらい使っているのでボロボロに

 そこで筆者はtype P専用の、腰からぶら下げるポケットを製作した。type Pのコンセプトを最大限に生かすため、ポケットのように、いちいちファスナーを開けなくてもtype Pが取り出せるようにした。手縫いのため外観はチープだが、それでも「使いたいときにポケットからサッと出して使える」という、本来のtype Pのコンセプトをうまく踏襲したと思う。

 前置きが長くなってしまったが、今回紹介するリュウドのVAIO type P専用ケース「Sleek Sleeve for VAIO P」も、そのコンセプトを踏襲しているケースだ。残念ながら、本製品は自作ケースのように、腰からぶら下げて持ち歩くことができないため、持ち運ぶ際にはカバンのような入れ物が別途必要だが、ファスナーがない単なるポケットであり、使いたいときにサッとPCを出せる点で、コンセプトは似ている。

 裏地の素材は上品、柔らかくて、簡易クッションの代わりになる。このケースに入れておけば、ちょっとやそっとの衝撃でtype Pが傷つくことはまずないだろう。type Pを入れてしまえばぴったりフィットするが、指を入れて取り出す際もきつくなることがなく、適度な摩擦のためスムーズに出し入れできる。よく考えられた素材とサイズだ。

 最大の特徴となる表面の柄だが、ダルメシアン、チーター、ジラフ、ゼブラの4種類のアニマル柄が用意されており、いずれも結構派手だ。今回はゼブラを試用したが、毛が短く、長さが揃えられていて滑らかな表面だった。最初、毛が抜けるのではと心配していたが、結構しっかりしていて、何度撫でても抜けることがなかった。

 一方底面はマッドな処理の革で、こちらも上品に仕上がっている。ちょっとやそっとのことで破れることはまずないので、非常に安心感がある。

 type P用のケースは他のメーカーからも多数発売されているが、いずれも事務的なデザインで、「ああ、この中に機械が入っているんですね」と一目見てわかってしまう。それでは、type P本来のファッショナブルなデザインからやや外れてしまう。その点、本製品は「えっ? 何が入っているの?」と思わせるぐらいの驚きと新鮮さがある。type P本来のコンセプトに則った一品と言えよう。

 願わくば、ベルト通しからぶら下げられるバージョンも欲しいところだ。もちろん、個人で改造することも可能だが……自己責任となるが、チャレンジしてみようと思う。

Sleek Sleeve for VAIO Pにtype Pを完全収納したところ丁寧に処理された裏地と、指を入れてPCを出せる適度な広さ
“ゼブラ”の表面の毛。毛並みが揃っていて気持ちいい底面は革製でとっても丈夫だ

 

製品名製造元購入価格
Sleek Sleeve for VAIO Pリュウド7,800円

(劉 尭)

2009/11/13 06:00