なぜか温度計が合体、モバイル用USBハブ＆カードリーダー

製品パッケージ。なぜか温度計についてはまったく触れられていない

　パソコン用のUSBハブとカードリーダーが合体した製品は、最近になってチラホラと見かけるようになってきた。机上に設置する機器という共通点がある以上、こうした合体製品が誕生するのはごく自然な成り行きだと言える。

　さて、今回紹介する製品は、USBハブとカードリーダーを合体させたうえで、なぜか温度計まで搭載してしまったという製品だ。パッケージによると製品名は「Combo」という単純な名称で、温度計のことはまったく触れられていない。作っているほうも途中でコンセプトがわからなくなって適切なネーミングをあきらめたような匂いがプンプンしている。

　温度計は摂氏（℃）と華氏（°F）の2つが用意され、本体の端にタコメーターのように並んで配置されている。CPUの温度などが表示できれば気が利いていると思えるが、もちろんそうした機能はなく単に室内の温度を測定できるだけだ。ないよりはあったほうがよいが、必然性を問われると言葉に詰まってしまう。敢えてこじつけるならば、外出先で作業をする際、気温を測定できて便利、といった程度だろうか。

　もっともこの製品、USBハブとカードリーダーの2つの機能を持ちつつ、筐体は非常にスリムであることから、普通に持ち運んで使うのになかなか便利な一品である。USBコネクタはいずれもスイング式で、USBメモリなどの装着に便利。また、USBケーブルも本体に収納できるなど、モバイルユースを意識した設計になっている。外出先のオフィスやビジネスホテルなどで使うとメリットを享受できそうな製品だ。

製品本体。なにげにアナログなデザイン	温度計。左側が摂氏（℃）、右側が華氏（°F）
カードリーダー機能。microSDもアダプタなしで装着可能	USBハブ機能。3つのポートそれぞれが独立して回転する
USBコネクタは本体に収納可能	オールインワンで持ち歩きに適している