触らなくても計測、赤外線温度計
オーム電機の赤外線温度計 TN103 |
国内では新型インフルエンザの流行はひと段落といったところだが、先日、体温計をチェックしていて偶然見つけてしまい、買ってしまったものがある。離れた場所の温度が図れる赤外線温度計「TN103」だ。
離れた場所から発熱チェックといえば、空港でサーモグラフィでチェックする様子が有名だが、この赤外線温度計も測る物と温度計が離れていても測定できる。説明書には人間の体温が測れるとは書いていないが、ペットの体温チェックに使えるとある。
試しに自分の腕に向けてみると表面温度をしっかり測ってくれた。測定した温度は表面温度なので正確な体温ではないが、体温計と同じ場所なら、体温に近い温度が測定できるかもしれない。
本来の使い方は、接触せずに物の温度を測定することなので、応用範囲はかなり広い。たとえば猫舌の人が舌を火傷させないよう、飲み物の温度を測ってから口をつけるとか、220度まで対応しているので料理の際の温度調整、PCユーザーなら内部パーツの温度測定や、ノートPCならパームレストの温度測定など、趣味の範囲でも使い道が多そうだ。
なお、この赤外線温度計はもっと格安で小型の機種もあるが、今回購入したTN103は放射率可変式で、より正確な測定が可能なのだという。パッケージにも「本格派」などと書いてある。説明書に素材ごとの放射率が書いてあり、対象物に合わせて修正できる。液体などは実際に棒温度計などで測った値とほぼ同じ結果になったところを見ると、正確に測定できているようだ。
今まで流行った測定器といえば、電力を測るワットチェッカーがあるが、この赤外線温度計も流行しそうな気がするのは筆者だけだろうか。
手のひらにすっぽり収まるくらいのコンパクトサイズ | 測定は上部のセンサーによって行う |
Modeキーを押して、放射率を変更すれば表面素材の違いを補正できる。デフォルトは0.95 | 自分の腕を測ってみたところ、体温よりも低い31.1度 |
コーヒーの温度は64.3度。接触しなくても測定できるので便利だ | 冷蔵庫にあった保冷材はマイナス10度の表示が出た |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
赤外線温度計(TN103) | オーム電機 | 2599円 |
2009/8/10 11:00