本日の一品

複数台のスマホ・タブレットをまとめて立てられる連結式スタンド

スマホ・タブレット5台を立てた状態。充電中でもすぐに取り出せる

 スマホやタブレットを複数所有しているユーザーにとって、自宅でそれらをどこに置くのか、どのように置くのかは思案のしどころだ。充電などをするにあたって、平積みだと下のほうが取り出しにくくなるし、かといってテーブル上にずらりと並べると、そこそこ広いスペースが必要になる。大型のタブレットが何台か含まれていると、それこそテーブル上がまるまる占拠されかねない。

 最近、といってもここ2~3年ほどだが、そのようなユーザーをターゲットにした、複数のスマホやタブレットをまとめて立てられるスタンドが、何社かからリリースされた。今回紹介するORICO Technologiesの「DK205」もそのひとつで、最大5台のスマホやタブレットを立てておける。パーティションの間隔は約15mmあるので、たいていのスマホであれば保護ケースを付けたままの状態でも立てられる。

製品本体。ロゴも最小限で、ホームユースはもちろんオフィスで使っても違和感がない

 本製品の利点は、ジョイント構造の採用により、複数台を組み合わせて幅を広げられることだ。本製品は両端のパーツ+連結用パーツ4つの合計6パーツで構成されており、本製品を2つ入手して合体させれば、最大9台のスマホ・タブレットをまとめて立てられるようになる。手持ちの台数が多い場合や、スマホやタブレット以外のモノを立てる場合も、これだけあれば余裕だろう。逆に手持ちの機材が5台に満たなければ、連結用パーツを減らして横幅を節約することもできる。

 本体はABS樹脂製で、海外製品にありがちな成形の雑さもないほか、ロゴやカラーなど自己主張が過剰でなく控えめなため、ホームユースはもちろんオフィスでの利用でも違和感がない。このジャンルの製品はまだ選択肢が少ないこともあり、そのシンプルな構造の割に驚くほど高額な製品も中にはあるのだが、本製品は1000円を切っているので、複数を入手するのもたやすい。シンプルイズベストを求める人におすすめしたい製品だ。

パーティションで区切られた間に5台のスマホ・タブレットを立てられる。それぞれの間隔は約15mm
両端のパーツ+連結用パーツ4つの合計6パーツで構成されている。はめ込み式で引っ張るとすぐ抜ける
台数に合わせて立てられる台数を減らしたり、あるいは複数台を組み合わせて増やすことも可能だ
底面は滑り止め加工が施されているわけではないため、滑りやすいデスク上だとやや不安定なことも。快適に使うためには滑り止めマットを引いてやるとよいだろう

 唯一、気をつけたいのは機器の対応サイズだ。本製品自体がコンパクトな設計であることに加え、ABS樹脂製で非常に軽いことが災いして、9~10型クラスのタブレットを立てかけると、向きによっては自重で容易に倒れてしまう。重量のあるタブレットを立てかけて荷重をかけたところ、連結しているパーツが外れてしまったこともあった。現実的には7~8型クラスのタブレットが上限で、かつ縦向きではなく横向きに立ててやったほうがよさそうだ。

側面から見たところ。タブレットのサイズが大きいと不安定になるほか、荷重がかかってパーツが外れやすくなる。7~8型までにとどめておくのが無難だろう
製品名販売元購入価格
リモコンラック DK205ORICO Technologies999円