本日の一品

自販機の缶ジュースに頼らなくても、あのヒンヤリを手にできる「どこでも冷却スティック」

 8月も終わりに近づいているが、まだまだ全国的に暑い日が続きそうだ。30度超えの日が多かった7月ほどではないが、汗かき体質の体が「夏だ」と意識しているからか、少し外に出るだけで汗が噴き出す。到着した駅のホームで、電車の中で、客先で滝のような汗をポタポタと垂らしているのは実に恥ずかしい。

2017年7月に最高気温が30度を超えた日数の割合。円グラフの赤で示している(気象庁の過去データを元に作成)
腕先にもこれだけ汗をかくので、顔はもっとひどいことに(自粛)
サンコーレアモノショップ「どこでも冷却スティック」。こんなので冷えるのかと疑うようなコンパクトさ

 そんなわたしにとって、救世主的なガジェットが発売された。サンコーレアモノショップ「どこでも冷却スティック」だ。

 これはパソコンの冷却板や、小さな冷温庫などで使われている「ペルチェ素子」を利用したもの。通電することで一端の熱を他端に移動させる(両端でそれぞれ吸熱・放熱をする)という特性があり、その吸熱する側だけをうまいこと本製品では活かしている。

 製品説明ページによれば、周囲の気温より18度ほど冷却板は冷たくなるという。商品説明によれば、「自販機の冷たい缶ジュースを触った時と同じくらいの冷たさ」とのこと。実測値は、室温26度で14.3度。充分冷たさを感じられる温度だ。

室温26度で14.3度。18度の差を見てみたかったが10度以上の差があれば充分冷たく感じられる。14度といえばここ最近の東京の12月の日中の気温と同じくらいだし

 本製品はバッテリーを内蔵している。あらかじめUSBチャージャーで3時間ほどかけて充電しておき、出かける際にヒョイと持ち出せば、コードレスで使えるのがありがたい。フル充電されていれば約2時間半の間、いつどこでも「冷たい缶ジュース」並みの冷たさが手に入る。万が一、バッテリーが切れてしまっても、USBケーブルで充電できるので、モバイルバッテリーさえあればリフレッシュできる。

microUSBケーブルで充電。充電中は赤いランプが点滅し、満充電になると同じランプが点灯する

 もうひとつありがたいのは、このコンパクトさだ。冷たさを作り出す道具なのに、長さが約17.5cmで、重さは約130g、ハンドル部は幅が約4cmで周囲は約10cmと、いい感じに握れるサイズ感。カラーが黒なので無骨ではあるが、顔に当てていれば、美容のための何かを使っているように見えなくもない。大げさでないサイズとデザインが、外で使うのを恥ずかしくさせないのだ。もっとも、汗をダラダラ流しながら首筋に当てている様子は、決してスマートではないのだが。

人によってはこのように、おでこに当てていてもあまりスマートには感じられないかもしれない

 オススメは眉間への使用。肘の裏側や首筋、頬などの部位よりも冷たさを感じられる。試しに、ほかの人にも使ってもらったが、眉間での冷感がもっとも強かったようだ。額、頬、首筋といった、耳に近い部位に使うことが多いため、「ブゥゥウウウン」というファンの音が多少気にならなくもない。また、額に当てた際、「前髪が巻き込まれるのでは!?」と心配したのだが、今のところそういったことは起きていない。

 注意点としては、使用後しばらくは金属板の背面(排気口)周りが熱くなっているため、すぐにバッグなどにしまわないほうが良いということぐらい。また、湿度によっては金属板が結露するので、拭き取ってから収納したい。

湿度が高いと結露する。防水性能はないので、しまうとき以外でもこまめに拭き取りたい

 ぬれタオルや凍らせて使う製品より携帯性に優れているし、使用しているうちにぬるくなるということもないので、どこでも冷却スティックは、めでたく夏の間、常備するガジェットのひとつに加わることになった。荷物が重すぎて汗をかくのでは? という意見がなくもないのだが。

製品名販売元購入価格
どこでも冷却スティックサンコーレアモノショップ3980円(税込)