本日の一品

書く、タッチする、立てる、拭くの4役をこなす「Synapse」

Synapse

 ボールペンと一口に言っても、多色ボールペンや、ボールペンとシャープペンが合体したものなど、豊富な種類の製品が出回っており、最近ではスタイラスペンの機能を兼ね備えたものも登場している。スマートフォンやタブレットが全盛の、このご時世ならではの発想ともいえるが、そうしたスマートフォン向けの機能をさらに強化した製品が「Synapse」である。

 「Synapse」(シナプス)は一見ただのボールペンだが、ボールペン、スタイラスペン、スマホスタンド、液晶クリーナーの4つの機能を1つにまとめた製品だ。

書き味は一般的なペンと変わらないように思う。なお、字がヘタなのはもとからで、ペンのせいではない
スタイラスペンとしてはメモ程度に使うなら問題ないレベル
先端に取り付けられた素材は太め

 頭を押すごとにペン先が出たり引っ込んだりする一般的なノック式のボールペンで、ペン先は0.7mm。本体はアルミ製ということもあり、触り心地や質感は良い。こういった機能をふんだんに盛り込んだペンは、ペンとしての使い心地がイマイチというイメージがあったのだが、まったくそんなことはない。

 本体の先端にはゴムっぽい柔らかい素材を備え、ボールペンの先を引っ込めた状態だと、スタイラスペンとして使用できる。ボールペンの時と同じポジションで描けるので違和感は少なく、メモ用として使うなら十分だとは思うが、先端が太いため、キレイな字や細かいイラストは少し描きにくい。

水平に置けないこともないが、微妙に位置調整してバランスを取る必要がある
裏から見た様子。ペン本体は浮いていることがわかる

 ノックするパーツと本体の隙間にスマートフォンを置くと、スマートフォンスタンドとしても利用可能。頑張ってバランスを取れば水平に置けないこともないが、保持する部分がペンの太さほどしかないため、スマートフォンの重量でだいたいは左右どちらかに傾いてしまう。また、ノック部分が画面の一部を隠してしまうので、簡易的なものと割り切った方が良さそうだ。

 そして、ペンのクリップ表面にはフェルト生地が貼り付けられ、液晶クリーナーとして機能する。とはいってもこれもおまけ程度の機能で、スマートフォンの画面にべったりと付いた脂を取り除こうと思ってもうっすらと残り、完全にキレイにはできなかった。

何度かごしごしと拭けばそれなりに汚れは落ちるが、完璧とはいかない

 価格は800円程度なので、スマートフォン向けの機能を3つ+ボールペンを使えることを考えると、コストパフォーマンスはまあまあ高い。なにより小さなペンのサイズでスタイラスペン、クリーニングクロス、スマートフォンスタンドをいつでも持ち運び、サッと取り出して使える製品だと思うと、(簡易的な部分はあるにしろ)なかなか良いのではないだろうか。

製品名販売元購入価格
スマホマルチボールペン Synapse(シナプス)ロジック842円(税込)