本日の一品
オフィスのルーターを「WXR-2533DHP2」に刷新してちょっぱやに
2016年9月21日 06:00
オフィスのWi-Fiルーターの調子が悪いのである。購入してもう4年以上、過酷な環境……とは言わないまでも、部屋の片隅で24時間365日フル稼働を続けていれば、それなりにガタが来ても仕方がないのかもしれない。
最近では唐突に無線LANの電波がなくなって、インターネットにアクセスできない現象が2日に一度は発生するようになってしまった。しばらく待つと復活することもあるが、さすがに限界だ。
4年ぶりのWi-Fiルーターの新調ということで、ハードウェアの進化は著しい……かと思いきや、技術的なところでいうと4年前のルーターがIEEE 802.11n(最大300Mbps)だったのが、最新のものは11acか、11ac Wave2でMU-MIMO対応とかになっているくらいだった。いや、実際にはその1~1.5世代くらいの差が非常に大きいのだが。
ありがたいことに仕事柄いろいろなWi-Fiルーターを試したりする機会に恵まれていることもあって、どのメーカーの製品がどんな特徴をもっていて、どんな性格なのか、といったところを多少は心得ているつもり。Wi-Fiルーターを新調するに当たっても、業務用途で、筆者らが仕事するわりとコンパクトなワンルームのオフィスで使う際にはどういう製品が向いていそうか、ある程度目星をつけやすかった。
そんなわけで導入したのが、バッファローのハイエンドWi-Fiルーター「WXR-2533DHP2」。IEEE 802.11ac/n/a/g/bに対応し、5GHz帯は最大1733Mbps、2.4GHz帯は800Mbpsの転送速度を誇る。11ac Wave2やMU-MIMOには対応していないが、社員数人のスモールなオフィス規模であることや、業務では使わない多彩なエンタメ系サーバー機能みたいなものがないシンプルな中身であること(個人で使う分にはそういう製品の方が好みなのだが)、この性能レンジでは比較的手頃な価格であることが決め手になった。
WXR-2533DHP2の注目ポイントは、その形だろう。バッファローのルーターは、ここしばらくアンテナを本体に内蔵したスタイリッシュでコンパクトなデザインだったが、最近になって改めてアンテナの“ツノ”を生やすことにしたようだ。筐体サイズもけっこうデカく、なかなかの自己主張っぷり。
しかしこの“ツノ”のおかげか、少なくとも筆者のワンルームオフィスでの実転送速度は、4年前のルーターと比べて劇的に改善したのである。以下は、ネットワークパフォーマンスツールのiperf3を使用して、普段使用しているMacBook Air(クライアント)からWindowsマシン(サーバー)に対するデータ転送速度を計測した結果だ(それぞれ5回ずつ計測して上限・下限値を省き、3回分を平均したもの)。
バッファロー「WXR-2533DHP2」 | 4年前のルーター | |
5GHz | 329.3Mbps | 190Mbps |
2.4GHz | 98Mbps | 86.8Mbps |
かたや、5GHz対応とはいえ11nで最大300Mbps、かたや11acで最大1733Mbpsなのだから、速くなって当然といえば当然。でも5GHzでは実際に1.7倍も高速になっていることが分かり、以前のような突然Wi-Fi電波が消え去る問題からも解放されると、とっても気持ちがいいものだ。インターネットのアクセスも、体感できるほどサクサクになっている。残念なことに仕事の早さは1.7倍速にはならない(断言)が、このクラウドでビッグデータな世の中の進化に合わせてネットワーク環境も進化させていくのは、間違いなく大切なことなのだ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
WXR-2533DHP2 | バッファロー | 2万1230円 |