本日の一品

大人な雰囲気を醸し出す良デザインのBluetoothスピーカー「The Bull」

円筒形フォルムの「The Bull」を牛革のカバーで覆った状態

 Bluetoothスピーカーの特徴は、スマートフォンに簡単に接続できることや、たいていの製品では持ち運びしやすいことが挙げられるだろう。

 それらに防水性や耐久性、小型化など、どんな個性がプラスされているかがユーザーの選びどころとなるわけだが、今回紹介するスリーイーホールディングスの「The Bull」は、デザインと重低音、コストパフォーマンスで魅力が満載の製品だ。

マグネットで留められたカバーを外したところ
使用時はカバーを折り曲げ、下に敷くと本体を安定して置ける

 大人びた佇まいが魅力のBluetooth 4.0対応スピーカー「The Bull」は、本体のカバーに牛革を使用し、実売価格で約1万円とは思えない高級感が漂っている。カバー表面の手触りはさらさらしていて気持ち良く、使い込むことで革の風合いの変化も楽しめそう。

実測で654gと、ずっしりくる重さ。サウンド再生時の振動が音に与える影響を防ぐ目的もあるのだろう
耐久性はほどほどだが、ボール紙のような質感のケースもカッコいい

 落ち着きのあるデザインでほれぼれするが、LEDライトの位置が惜しい。電源をオンにしていると光るLEDライトは、前面中央に配置されている。オンにしていると常に光っているので、視界内に本製品を置いておくとLEDライトの光がまぶしく感じ、作業などに集中しにくい時がある。

前面中央にはLEDライトを装備
電源のオン・オフ、ボリューム調整などのボタンは本体上部に配置

 前面に50mmフルレンジスピーカー×2、側面にパッシブサブウーファー×2を内蔵。対応周波数帯は60Hz~18kHzとハイレゾ対応ではないが、実用最大出力は10W×2ということで、ポータブルBluetoothスピーカーとしては強力な部類に入るだろう。スマートフォンとBluetooth接続して使ってみると、想像通り低音域がかなり気持ちよく聞こえてくる印象で、逆に中・高音域は控えめに感じる。

使用中に側面のパッシブサブウーファーに触れると、振動しているのがわかる
付属の3.5mmステレオミニケーブルで有線接続しての再生もOK

 NFCによる簡単ペアリング機能や通話機能も用意。バッテリー容量は2200mAhで連続10時間再生が可能と、丸1日使えるのも良い。

本製品自体はカッコいいのだが、筆者の環境には似つかわしくないような……

 防水などには非対応なことから、屋外よりは部屋の中での利用に向いているだろう。オシャレなインテリアのそばに置いても違和感なく使えるはずだ。

 ただ、筆者のデスク環境に限って言えば不釣り合いなシロモノだったかもしれない。設置場所周辺が雑然としているうえ気の利いたインテリアもなく、本製品を置いたところで場違いなカッコ良さを発揮し、やや浮いた存在になってしまう。本製品の魅力を損なわないよう、整理整頓したり、インテリア(のセンス)を見直していきたい。

製品名販売元購入価格
The Bullスリーイーホールディングス9941円