本日の一品

“めで鯛”ポーチをモバイルツールの収納に

ワイフお気に入りの「アジなケース」(ペンケース)に対抗して、二回りほど大きな真鯛のポーチを買った

 物好きな筆者は、日用品でも予想や期待を大きく裏切るモノが大好きだ。今回の商品は、時にはペンケース、人によっては化粧ポーチにもなりうる「真鯛」のポーチだ。

 筆者は心配性なので、外出時には多くの筆記具や文房具を一緒に持ち歩く。その為、普段はごく普通のペンケースらしいペンケースを持ち歩いているが、よりたくさん持ち歩く日には、大昔に買ったBREEの三角形のペンケースを今でも使っている。

気に入ってるBREEのペンケースだが、革素材で収納物が限られる

 少し特殊な形状ではあるが、この手の革製ペンケースとしては、かなり不定形なモノも収納が可能なビッグサイズなのだ。しかし、簡単には伸びないという革素材本来の特性と、著名な伝統あるブランドであるがゆえのこだわりもあり、一定の枠から飛び出すことのないある意味、優等生なプロダクトだ。

 そんなBREEだが、小型で四角い鉛筆削りなど、なかなか収納しづらいアイテムもある。良い筆記具を厳選して収納し、そのスマートさを競うブランド系プロダクトの限界といえばそれまでかも知れない。

四角い鉛筆削りを入れるとキャパオーバーになってしまう

 一方、最近のペンケースに代表される携帯型収納モノの特徴は、大型化と不定形なモノに対応できるキャパシティ、そしてユニセックス化の加速だ。今回、ご紹介する真鯛のポーチは、そんな要件にチョットだけグロいジョークを混ぜあわせた商品だ。

 ナイロン生地で作られたポーチに、きわめてリアルな真鯛の写真が表面に印刷されている。実測で全長は約31cm、ジッパーで開けた内部には本物の真鯛の臓物まで表現されていて、人によってはグロいと感じてしまうギリギリの線をあえて狙ったような商品だ。

どんどん詰め込んでもどんどん膨らみ膨大なキャパを感じる真鯛のポーチ

 表裏をナイロン生地で包まれたクッション性のある真鯛のポーチには、BREEペンケースにはとても収納できなかった、鉛筆削りも難なく収納でき、ジッパーも余裕で閉じた。

詰め込みすぎたのか、ジッパーが引きつって真鯛の表情が鮭に変わってしまった

 残念ながら収納物が多過ぎたのか、ジッパーを締めると全体的にナイロン生地が引きつり、下顎の成長した鮭のような顔立ちになってしまう。そこで詰め込みは控えめにして、しっかりしたブランド製の筆記具を厳選して収納してみた。十分な余裕はあるが、あまりのミスマッチ感でこれはこれで携帯するのに勇気が必要そうだ。

ブランド系の筆記具は大量に入れても楽勝だが、あまりにミスマッチだ

 結局、筆者は出張時用のモバイル関連ツールの収納ポーチとして使うことにした。鯛の恰好のこのポーチに、ANKERの4ポートUSB-ACアダプター、AC分配コンセント、ちびファイ、イーサネットケーブル、3分岐のUSB充電ケーブルともう1つのUSBケーブルがすっぽり収まった。

 ポーチの外側はクッション性があるつくりで、鞄の中でパソコンやタブレット、デジカメなどと隣りあわせても傷つけることが無い。お腹の部分が大きくジッパーで開く形状は、目的のものをスムーズに取り出すことが可能で、モバイル関連の小物の持ち運びにはきわめて有効だ。

 筆者が購入した鯛のポーチ以外にも、ブラックバスやヒラメ、クロダイ、サバなど、全部で8種類の魚ポーチが用意されている。いくつか買って、目的に応じて使ったり、家族で使い分けたりしても、そのお馬鹿さ加減を楽しめるだろう。

最終的に落ち着いたのは、出張用のモバイル関連ツールの収納ポーチだった
製品名販売元購入価格
Miracle Story by fish&fancy 魚ポーチ&ペンケース(真鯛)ケイオミラクル3000円前後