本日の一品

自宅のベランダで大気汚染を計測、PM2.5対応Bluetoothほこりセンサー

 お隣、中国都市部の大気汚染は収まることを知らず、今日もマスク無しでは出歩けないほどの深刻さなようです。

 汚染された大気に含まれる有害な化学物質のうち、2.5μm(マイクロメートル)以下の超微粒子がPM2.5と呼ばれるものです。2.5μmと言ってもピンときませんが、スギ花粉の大きさがおよそ30μmですので、いかに小さな粒子であるかがおわかりになるかと思います。このPM2.5は、中国大陸から偏西風に乗って日本にも飛来しているのはニュースなどでも報じられているとおりです。

「Bluetoothほこりセンサー」の本体はシンプルなデザイン。筐体中央のスリットから給気してPM2.5を計測する

 PM2.5は超微粒子なだけに、鼻やのどの粘膜でキャッチすることができず、直接肺へと吸い込まれ、健康へ影響を及ぼすことが懸念されています。特にお子さんや高齢者がいるご家庭では、注意するに越したことはないでしょう。

背面のカバーを開けると、左からUSBコネクタ、Bluetoothペアリングボタン、ON/OFFスイッチが配置される。USBケーブルを接続したままの常時給電運用も可能だ。

 「PM2.5は目に見えないのに、どう注意すればいいの!?」と思ったあなたにご紹介したいのが、ラトックシステムから発売された「PM2.5対応Bluetoothほこりセンサー REX-BTPM25」です。この製品は、シャープ製のPM2.5センサーモジュールを搭載し、大気中を漂うPM2.5や花粉、ハウスダスト、タバコの煙などを計測してくれます。本体で計測したデータは、Bluetooth通信でスマホ(iOS/Android両対応)に送られ、専用アプリで閲覧・管理することができます。

照度センサーは筐体上部に。日照時間のログ収集に役立つかも
底面にはファンがあり、筐体中央部から給気した空気を排気する

 本体には容量2600mAhのバッテリーが内蔵されているので、屋外や車の中などでも本体だけで計測することができます。フル充電なら、1時間ごとの連続計測で約4日間の使用が可能です。雨のかからない軒先やベランダなどに置いて使うと自宅周辺の大気汚染の把握ができていいんじゃないかなと思います。なお、本体は簡易防滴構造で、防水ではありません。

正面に配置されたLEDでも大気の汚染度がわかる。いちばん左は電源ONで光るLED。右3つのLEDの緑が多いほど空気がキレイであることを示す。空気が汚れてくると橙色に変わってくる

 実際に、埼玉県戸田市にある自宅ベランダに2日ほど置いて計測してみましたが、「埼玉県大気汚染常時監視システム」の発表値との差もほとんどなく、「Bluetoothほこりセンサー」の計測値は信頼できそうだと思いました。

専用アプリでの計測結果画面。3mくらい離れた場所でタバコを吸うと、とたんに数値が跳ね上がった。

 もちろん、近所に大きな幹線道路が走ってたり、煙を吐く工場があったりすれば、本製品での計測値は公的機関の発表値より悪くなるでしょう。本体から3mくらい離れてタバコを吸ったら、反応して警告ブザーが鳴るくらいセンシティブでした。

 この「Bluetoothほこりセンサー」には、ほこりセンサーの他に、温度・湿度・照度・気圧センサーも搭載されていますので、ベランダに置いておくだけで気象変化のログも取れてしまいます。エクセルなどで使えるCSVファイルでのメール送信もできますので、お子さんの自由研究などにも役立つかもしれませんよ。

計測したデータはグラフとして表示できる。「メール送信」をタップすると、CSVファイルを添付してメールを送れる
本体の設定もアプリから行う。計測間隔は5分ごとから12時間ごとの7段階
製品名販売元参考価格
PM2.5対応 Bluetooth ほこりセンサー REX-BTPM25ラトックシステム1万9800円(税込)