本日の一品
手の温もりで毎朝のバター塗りがスムーズになるバターナイフ
2016年7月11日 06:00
現代の一般家庭なら、季節にかかわらず、家族持ちや単身者にも関わらず、バターは使うとき以外は冷蔵庫で保存しているだろう。冷蔵庫は食品の長期保管にはグッドだが、ことバターに関してはプラスの面だけではない。
食パンを焼いてバターを塗るとき、冷蔵庫で冷えきったバターはなかなか切れない。やっと切れても、冷えた塊では塗るのにも不必要に時間がかかって、せっかくのトーストが冷めてしまう。
もちろん、超高級トースターを買うほどの“こだわりのトースト人間”なら、トーストを焼き始めるはるか前に、タイミングを考え冷蔵庫からバターを取り出し、食卓の上で自然と室温とイコールになるように対応するのだろう。しかし、そこまでのこだわりもない小市民の朝には、んな芸当をする余裕もない。
そんなシチュエーションで役立ちそうなモノ見つけたので、早速買って試してみた。アイデアセキカワの「アルミバターピーラーナイフ」というモノだ。
素材はアルミニウム。オリンピックのメダルに使われる金・銀・銅には及ばないものの、熱伝導率の高い素材だ。手で握ると体温が薄く作られたバターナイフ全体に伝わり、冷蔵庫から出したばかりのバターでも綺麗に切り取れるという寸法。時々見かけるアイスクリーム用スプーンと同じコンセプトの商品だ。
普段、筆者は、近所の合羽橋で買った一般的な形状のバターナイフを使っているが、それと比べてみたところ、形状的には、合羽橋の方がグリップ感がよく適度な重さがになっている。
一方、このピーラーナイフ、見た目はかなりひ弱な印象。実測したところたったの6グラムしかなかった。グリップの感覚はアイスクリームを食べる時に使う扁平な木製のスプーン(ヘラ)のような感じ。バターを塗るために利用する部分は、真ん中に横長の穴が空いている不思議なスタイルだ。そんなコトを考えているうちにトーストが焼けた。
さて、今回は何も考えずに普段使っているバターケースを使ったのだが、このピーラーナイフでバターを切るときに適したバターケースは、鉢状の器の中にバターが落ち込むスタイルのものではなく、フラットなトレイの上にバターを置き、蓋をかぶせるタイプのオシャレなもののようだ。
後者なら、バターは全体が露出しているので、必要な量を綺麗に切り出せるだろう。筆者宅のバターケースは前者なので、今回はバターの角を削り取るように使ってみた。手の温度かどうかはさておき、確かにバターの角をきれいに削り取ることができた。
トーストにバターを塗るときは、ピーラーナイフの上下をひっくり返して使う。糸鋸の刃のように細くなっている方でバターを削りとってトーストの表面に塗る時は、コテのように広がった面を使用するのだ。
しばらくは快適に塗れるのだが、削りとったバターの量が多いと、横長に空いた穴に溜まってしまって塗りにくくくなる。溜まる度に裏返してトーストにバターを塗ったが、結局、筆者には合羽橋で買った一般的な形のバターナイフが向いているようだ。
一度に多くバターを塗る筆者には適していなかったが、バターの削り方や一度に塗る量によっては便利に使えるだろう。税込698円と手頃な価格なので、興味のある読者諸兄は一度トライしてみるのも悪くはないだろう。ホームパーティなどでバターの周囲に並べておくバターナイフとしてもよいだろう。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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アルミバターピーラーナイフ | アイデアセキカワ | 698円(税込) |