てっぱんアプリ!

きまぐれな梅雨の空をARで占う「アメミル」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

◇   ◇   ◇

アプリ名: アメミル
開発者: 島津ビジネスシステムズ
価格: 無料
対応OS: iOS 4.2 以降、Android 4.0.3 以上
カテゴリ: 天気
ダウンロード: iOSAndroid

 すでに沖縄地方は梅雨入りし、6月にかけてほぼ全国的に梅雨の季節に突入すると見込まれる日本列島。ただ、ひっきりなしに雨が降っているかというと、実際には降ったりやんだりと落ち着かないことも多い。気まぐれな梅雨の空に振り回されたくないなら、ARを用いた天気予報アプリ「アメミル」を活用してみよう。

ARで周囲の雨雲や雨の様子をチェックできる「アメミル」

ARと2D地図表示で雨雲と雨の様子が分かる

 「アメミル」は、周辺の雨雲や雨降りの様子をグラフィカルな画面で把握できるアプリ。カメラ映像にグラフィックを重ねて表示するAR技術を取り入れており、あたかも現実世界にスマートフォンやインターネット上のデータがリンクしているかのように表現する。

 ARではない通常の2D画面もあり、Google マップの地図データに降水量を示すレーダー画像を重ねて表示する。どれくらいの量の雨が、今どこで降っているのかがひと目で分かるだけでなく、画面上のボタン操作で1時間前まで巻き戻したり、逆に1時間先まで早送りして、過去と未来の雨雲の動きを5分単位で知ることが可能だ。

2Dモードのマップ表示画面。レーダーで周囲の雨雲や雨降りの様子が分かる
1時間前の雨降りの様子
約1時間後の予想。ARの画面をツイートすると24時間だけ「雨降り予想」の機能を利用できる

全方位の雨の予兆を直感的に把握

 目玉であるAR機能には、画面内の“3D”ボタンをタップすることで切り替えられる。端末を横置きで持ち、景色を撮影するように掲げることで、カメラを向けている方角にある雨雲や雨降りの様子が凝ったグラフィックで再現されるようになっている。

 端末を構えたままその場で自身が回転するなどして周囲360度に方向転換すると、雨雲と雨降りの状況もその方角に合わせて変化する。すぐに雨雲が近づいてきそうなら、あらかじめ雨具を用意しておくことで、もし降り始めたとしても冷静に対処できるだろう。今いる場所の近くに雨雲が迫っていないか、もしくは雨が降り始めたりしないかをARで直感的に把握できるのが利点というわけだ。

画面下部右寄りにある「3D」ボタンでARモードに切り替え
カメラ映像に合成された雨雲と雨の様子

降り出す前に教えてくれる、実用性の高い雨通知機能も

 毎朝の出勤・通学の際はもちろん、急用で出かけたくなった時も、傘を携帯すべきかどうか判断するのに役立ってくれるアプリだが、雨がこの後降りそうかどうかだけをサクッと知りたいだけなのに、いちいちARの画面を表示するのは面倒かもしれない。

 そんな時は「雨通知」機能が活躍する。これは、今いる場所をあらかじめ指定しておくことで、1時間以内に雨が降り始めそうな予報があった時にプッシュ通知で教えてくれるという機能。通知する基準となる雨の強さ、通知を有効にする時間帯などを細かく設定することも可能なので、傘を差す必要のない小雨で敏感に通知が発生したり、夜中眠っている間に通知で起こされる心配もない。

 一般的な天気予報とは違い、実際に周辺の雨の様子を目でチェックして天気の崩れを自ら予測する使い方がメインになる。AR技術を使っていることもあってやや上級者向けの天気ツールだが、五感もフルに活かして梅雨ならではの“雨のにおい”をかぎとり、巧みに雨を避けて梅雨でもできるだけ気持ちよく過ごしたいものだ。

1時間以内に雨が降りそうになったら教えてくれる雨通知機能
プッシュ通知ですばやく通知

日沼諭史