てっぱんアプリ!
スマホがPCのリモコンに! リモートデスクトップアプリ「Unified Remote」
(2016/5/13 06:00)
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: Unified Remote
開発者: Unified Intents
価格: 無料(フル機能版はAndroid 359円、iOS 480円)
対応OS: iOS 7.0 以降、Android OS
カテゴリ: ツール
ダウンロード: iOSAndroid
スマートフォンからPCを直接操作できるようにするリモートデスクトップアプリ。あたかもスマートフォンがPCディスプレイになったかのように使える便利なアプリだが、どちらかというと外出先から自宅PCの中身を参照するなど、“緊急用ツール”としての用途が多かったのではないだろうか。しかし「Unified Remote」は、リモートからPCを活用するのに適した工夫が盛り込まれ、普段使いしたくなるアプリとなっている。
ローカルPCをスマートフォンからリモート操作
「Unified Remote」は、スマートフォンからWi-FiまたはBluetoothでPCに接続しコントロールできる、リモートデスクトップアプリ。同一ネットワーク内、もしくは近くにあるPCのリモート操作に対応し、外出先などからインターネット経由で操作する機能は備えていない。
接続元となるデバイスはAndroid/iOS端末、接続先となるプラットフォームはWindows/Mac OS X/Linuxなどに対応している。接続先のPCに専用ソフトをインストールし、サーバーとして稼働させることでリモート操作を実現できるものだ。
文字入力は使い慣れたキーボードアプリで
PCのデスクトップをスマートフォンの画面に表示し、タッチ操作でデスクトップ上のショートカットやファイル、アプリケーションを操作できるほか、スマートフォンの画面をタッチパッドやキーボードに見立ててPCのマウス代わりに使ったり、文字入力したりできる。
キーボードは、スマートフォンにインストールしているキーボードアプリをそのまま利用できるので、ATOKやGoogle 日本語入力といった使い慣れたIMEで文字入力できるのが特徴。さらに音声入力(ボイスコマンド)機能もあり、スマートフォンに向かってしゃべった内容をPC上にテキスト入力したり、PCにインストールしている特定のアプリケーションを起動・操作したりすることも可能だ。
PC上のアプリケーションをボタンで簡単に操作できる
目玉となるのが、いちいちデスクトップを操作することなくPCの機能やアプリケーションを簡単に制御できる機能。それらの機能ごとにスマートフォン上では個別のアプリのような形で画面表示し、大きめのボタンでPCの電源のオン・オフ、音量の上げ下げ、ファイル操作、メディアプレーヤーの再生・停止・スキップなどが行える。
OSの基本的な機能以外には、Chromeブラウザの進む・戻るやタブ切り替え・ズーム・ページスクロール、Webページ上のNetflixやHulu、YouTubeのコンテンツの選択・再生・停止、PowerPointのスライド操作、iTunesやSkype、foobar2000の操作などが可能となっている。
スマホとの連携で自宅PCの使い道を広げてくれるかも!?
対応するアプリケーションや機能は100種類以上。PCから少し離れたところからでも操作できるため、スマートフォンをリモコンにして、音楽・動画再生用のエンタメマシンとしてPCを活用する方法や、プレゼンでスライド資料をページ繰りするのに用いることも考えられる。PCをリビングの大画面テレビに接続しておけば、寝転がりながらスマートフォン操作だけで動画やネットを閲覧できるだろう。
試してみた限りでは、Mac OS Xよりも、Windows 10をリモート操作した時の方が誤動作が少なく、安定してOSやアプリケーションを操作できると感じた。スマートフォンのおかげでPCをすっかり使わなくなった、という人も、本アプリでスマートフォンとPCを連携させることで、PCの新しい使い道を見つけられるかもしれない。