てっぱんアプリ!

手書きの分数や三角関数も自動計算してくれる驚きのアプリ「MyScript Calculator」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

◇   ◇   ◇

アプリ名: MyScript Calculator
開発者: Vision Objects
価格: 無料
対応OS: iOS 7.0 以降、Android
カテゴリ: 仕事

手書き電卓アプリ「MyScript Calculator」

 スマホの電卓アプリといえば、通常は実際の電卓と同じように数字キーをぽちぽち押して計算するもの。ただこの場合、単純な四則演算の繰り返しは効率よくできても、分数や平方根などちょっと凝った計算をしようとすると、とたんに面倒になる。ところが「MyScript Calculator」なら、ノートにメモする感覚で簡単に計算できるのだ。

雑な手書きでも数式として認識

 「MyScript Calculator」の最大の特徴は、画面に手書きした数式を解析し、その計算結果を自動表示してくれるところ。数字や記号を組み合わせて手書きすると、かなりラフに書いたものであっても直後にきれいな数式に置き換わり、その数式の計算結果となる値もすぐに表示される。今までの電卓アプリのようなボタン操作は一切なく、直感的に使うことができる。

足し算、引き算、かけ算を組み合わせた数式を手書きすると……
清書されて計算結果が表示

πや累乗、分数の表記にも対応

 数字と記号を横につなげて書いていく四則演算はもちろんのこと、横線(括線)で分母・分子を書き分けた分数の計算も可能。数値や数式全体を囲む平方根、%やπ(円周率)、累乗、階乗なども手書きして、その内容を数式として即座に認識してくれる。sin/cos/tanといった三角関数も使用可能だ。

分数も正しい表現で書き表せる
平方根もOK

記入ミスも手書きで消せる

 ノートに数式を手書きするのと変わらない自然な書き方で計算できるわけだが、もちろん手書きならではの“書き損じ”をしてしまう場合もある。そんな時は、誤った箇所の上から横か斜めの打ち消し線を引くか、紙で書き損じた時にやりがちな波形の線を描くと、すぐにその部分が消去される。消した部分を除いた数式で再計算したり、消去直後に数字・記号を書き加えて再計算することも可能になっている。

消したい箇所の上から打ち消し線や波形の線を描くと……
数字などを消去してその数式の計算結果を表示する

重ね書きで数値等の置き換えも可能

 わざわざ消去のために打ち消し線を書き込まなくても、誤った箇所の上から数字などを重ね書きすることで、その部分を一発で書き換えることもできる。特定の数値を少しずつ変えて計算結果の違いを確認するような使い方も便利だろう。なお、1つ前の手順に戻したり、いったん戻した手順を再度実行する機能もあるので、手書きした数式が正しく認識されにくい場合でも手早くやり直せる。

数字だけを書き換えたいなら、上から重ね書きすればOK
一発で書き換えられ、すぐに再計算される

未知の数Xを求めるのも容易

 小数点を使用でき、“%”記号も扱えることから、8%になってやや煩雑になった消費税の計算も楽々。さらに、求めたい値1つを“?”で表しつつ“=”でつなげた等式を書けば、その?部分の解が表示されるようにもなっている。

 日常生活から、普段はあまり遭遇しない方程式のような数式を解きたい場面まで、柔軟に対応できる「MyScript Calculator」。実用的でありながら、通常の電卓では決して得られない面白さも味わえるはずだ。

消費税の計算は%でも、小数点を使った形でもできる
“?”にした値を求めることもできる
外項の積と内項の積のルールを用いて、たとえばモニターの縦横比と解像度の関係なんかもすぐに把握
計算式が長くなるようなら横置きにするのもアリ。タブレットだとさらに快適に活用できそう

日沼諭史