てっぱんアプリ!

PCいらずでプレゼン作成、ワイヤレス投影もできる「Google スライド」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Google スライド
開発者: Google Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 9.0 以降、Android OS
カテゴリ: 仕事
ダウンロード: iOS Android

 「Microsoft PowerPoint」のスマートフォンアプリが登場したものの、スマートフォンでプレゼン資料の作成から発表まで行う、というところまでには至っていない。これはひとえに、スマートフォンから大画面に投影する環境がまだ整っていないから、ではないだろうか。しかし「Google スライド」を使えば、作成から投影まで、スマートフォン1台(とChromecast)で完結できる。

PowerPointファイルにも対応する「Google スライド」

PCがなくても、いつでもどこでもプレゼン資料作成

 「Google スライド」は、プレゼン資料の作成、編集、閲覧に特化したアプリ。文書、表計算、スライドといったビジネス文書を管理するGoogle ドキュメント用のツールの1つだ。クラウドストレージのGoogle ドライブと連携し、クラウド上に保存しているスライドデータやPowerPoint(ppt/pptx)ファイルを読み込んで、閲覧、編集、自動ページめくりによる再生などが可能になっている。

Google ドキュメント独自のスライドデータに加え、PowerPointファイルにも対応
1ページずつスライド表示していける

 Google ドキュメントの独自フォーマットであるスライドデータはもちろんのこと、PowerPointファイルも新規作成から始めることが可能。その後の編集、保存についても両方のフォーマットで同じように行えるので、PCがない時や、ノートPCを広げるのが難しい電車内などでも資料作りを進められる。

もちろん編集もOK

PCで作成したPowerPointファイルは、テキスト周りのレイアウトに注意

 PCのOfficeアプリケーションで作成したPowerPointも、Google ドライブに保管すればすぐに本アプリに読み込める。今のところ、PCで表示したものと、本アプリで表示したものとでは、フォントに違いがあるためか、主にテキスト周りでレイアウトに若干の違いが発生してしまうことがあるようだ。その一方で、図形はほとんど崩れることなく正確に再現するので、手直しが必要な場合でも最小限の手間で済むだろう。

テキスト周りはフォントの種類違いのためか、レイアウトが変わることがある
ただし図形についてはかなり正確に再現してくれる

Chromecastがあればワイヤレスで大画面に映し出せる

 作成後のスライドデータやPowerPointファイルの内容は、スマートフォンの画面上で閲覧していくこともできるが、大勢が集まる会議室では大画面に映し出してプレゼンしたいところ。本アプリはChromecastにも対応しており、モニターにChromecastを接続していれば、ワイヤレスでスライドを全画面投影できるのもうれしい部分。

Chromecastがある場合は、画面上部にキャストアイコンが表示、タップすれば接続できる
キャスト中のスマートフォンの画面。ページ送りなどの操作ができる

 通常はワイヤレスで映し出すために、スマートフォン連携が可能なプロジェクター製品(と専用アプリ)が必要だが、そういった機能をもたない古い製品や安価な製品を使っている場合でも、スタイリッシュなプレゼンが可能になるだろう。

キャスト中はスライドだけがモニターに全画面表示される