てっぱんアプリ!

あなたのクルマを最新に!? スマホ単体で使えるようになった「Android Auto」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Android Auto
開発者: Google Inc.
価格: 無料
対応OS: Android 5.0 以上
カテゴリ: ナビ
ダウンロード: Android

 自動車メーカーがAIを駆使した自動運転車やネットワーク機能にフォーカスする一方で、IT企業はその反対にクルマそのものへと向かい、クルマとIT・ネットワークの融合が進んでいる。Googleが2015年から提供している「Android Auto」もその1つ。これまでAndroid Auto対応車載機を搭載するクルマでしか利用できなかったが、ついにスマートフォン単体でも使えるようになった。この機会に、Google製のカーナビプラットフォームをぜひ体感してみよう。

ケーブルを接続しなくても利用可能になった「Android Auto」

クルマの運転に最適化された画面で道案内

 「Android Auto」は、クルマの運転向けに最適化されたプラットフォームとして動作するカーナビアプリ。元々はAndroid Auto対応が記載されたクルマや車載機にのみ対応し、スマートフォンとUSBケーブルを接続することで車載機の画面でもAndroid Autoが操作できるようになるアプリだった。既存の多くのクルマや車載機はAndroid Autoに対応していなかったが、この11月からはケーブルを接続しなくてもスマートフォン単体で使えるようにアップデートされた。

 クルマ乗車時でも見やすく操作しやすいよう、大きめの文字やボタンを配置したインターフェースになっているのが最大の特徴。トップ画面ではカード状の行き先候補が履歴などを元に提示され、ワンタッチで目的地設定を行なえる。カーナビ機能はGoogleのマップアプリに準ずるが、地図を3D表示する詳細なナビ画面と、文字情報のみの簡易的なナビ画面を状況に応じて切り替えることができ、渋滞情報も確認しながら最短で目的地にたどり着ける。

トップ画面では使用履歴などから行き先候補を表示。目的地をすぐに設定できる
マップを表示する詳細ナビ画面。このように航空写真の表示にも切り替えられる
案内ポイントをテキスト表示する簡易ナビ画面。バイクでの使用にも向いているだろう

サードパーティ製のさまざまなアプリをナビとともに活用

 ルート案内中でも電話の発着信を行なったり、サードパーティ製Android Auto対応アプリを簡単なボタン操作で呼び出せる工夫が施されている。例えばヘッドフォンアイコンをタップすると、インストール済みのGoogle Play MusicやSpotifyなどの音楽プレーヤーを選択でき、端末内の楽曲再生や音楽配信サービスのストリーミング再生が可能だ。

 端末のBluetooth機能などでカーオーディオと接続すれば、ナビ音声と音楽をカーオーディオのスピーカーで流したり、車載ヘッドセットで通話することもできる。もちろん各アプリの画面も運転用に最適化された表示になっているので、操作ミスは発生しにくいだろう。

受話器アイコンのタップで通話履歴が表示
ダイヤルも可能
ヘッドフォンアイコンをタップするとプレーヤーアプリの選択画面に
Spotifyの再生中。Android Autoアプリに統合された形で利用できる
縦置きの場合も最適な画面表示に

カーナビ機能と対応アプリの充実が今後のカギか

 クルマ乗車時の見やすさ、操作のしやすさに秀でている本アプリだが、カーナビ機能については、音声によるスポット検索なども可能ではあるものの、専用車載機や他のカーナビアプリと比較してルート案内の精度、機能の豊富さといった点では物足りなく感じる部分もありそうだ。

 Android Auto対応アプリのラインアップも今のところ十数本と少ないが、多くのユーザーが使えるようになった今回のアップデートを機に、サードパーティの参入が進み、対応アプリが充実していくことに期待したい。

カーナビ機能では音声認識で近場のスポット検索も行える
対応アプリはまだ少ないが、今後の充実に期待