Boot CampでIntel Mac売れまくり!? (2)

2006年4月11日 09:00

 引き続き、Intel MacとBoot CampとWindows XPのコトなど。

 Intel製CPUおよびその周辺アーキテクチャを採用したマッキントッシュコンピュータ(←今は単にMacって呼ぶのかしら!?)のコトを通称Intel Macと言うわけだが、このIntel Macはその名の通りMacで、Mac OS Xが動く。OS Xなんかなァ~とアツくなりがちな旧来からのMacユーザーの気持ちはさておき、Macとして使えるIntel Macなわけですな。

 でも、以前のMacとは違って、コンピュータの土台部分がIntelな機構になっているので、このIntel MacではWindowsが動いちゃうかもしれないという期待が大きかった。で、その期待がパンパンに膨らむ前に、アッサリとアップル社から“Intel Mac上でWindows XPを動かすためのツール的ソフトウェア”が公開された。ツールを使うとどうなるのかは、PC Watchのレポートで読める。

 Intel MacにBoot Campを適用しつつWindows XPをインストールすると、なんかフツーに問題なさげな雰囲気で“マッキントッシュコンピュータでWindowsも(Mac OS Xも)併用できるようになる”わけだ。どっちのOSを使うかを適宜切り替えて、つまりマルチブート環境で使えるようになるわけですな。

 すニャらしい!! これは欲しいニャン!! などと柄にもなく思わずねこ言葉を発してしまうほど、物凄く魅力的な出来事である。こんなコトであれば次に買うパーソナルコンピュータがIntel Macになる可能性を激昂的に急上昇しまくらせざるを得ないではないかッ!! 積極的にIntel Macに関する情報を脳内に焼き込んでしまうではないかーッ!!

 ていうかですね、俺とか最近はバリバリのWindows野郎ですけどね、昔はMacをヘビーに使ってたんスよ。また周囲にMacユーザーが少なくなく、再度Macを使いたいなぁと思うことも。さらにMacを使ってれば細々した問題もなくなるのになァと思うケースも少々──こないだサウンドデータをMac(OS X)ユーザーと交換しようとしたら、なんかアレなんですかねぇMac OS XとWindows XPではFAT32フォーマットのHDDとかでも共有できないっぽいんですけど、そういうモンすか? ネットワーク経由かCD-R等によるファイル交換になるんすか? てなわけで、こんなに面倒なら俺かソイツが新たにMacかWindowsマシンを買ったほーが早いよねぇ、てな話になった。

 こういうプライベートな件だけでなく、MacとWindowと両方使いたい人は多いと思うんですな。でも両方のマシンを買うにはお金がかかる、し、2台もぉ~と面倒&不便がる人が多いと思う、し、結局はどっちかのマシンがサブになるので装置およびソフトウェアにそこまで投資できないってのが現状だと思う。

 そこで、1台でMacにもWindowsにもなるマシン。Intel Macなら、古いOSは現実的ではないと思うんですけど、Mac OS XとWindows XP(さらにはVista!?)が使える。これは何しろ魅力的。エミュレータとかナシでOSがコンピュータの力を全部使えちゃうのダ。

 寺田さんらを始めとするOS9系ハードコアユーザーには有り難みゼロの可能性が高いが(竹熊さんはマニア的視点および編集家的視点から喜ぶカモ)、あまりディープでないMacユーザーにはとりあえず朗報っスよね。あとWindowsメインのユーザーにもMacOSでしか動かないソフトが使えるというメリットがあり、それ以上に、あの美しいハードウェアをキモチよく使いつつのWindows環境が得られるっつーのが魅力的だ。

 フツーにビジネスの現場でもIntel Macは好まれるんでしょうな。お仕事となると絶対と言えるほどWindowsマシン(ていうかWindows XP等のWindows系OS)が必要になる。が、Mac OS環境も時々あるいは常時必要。でも経費抑えたい。となればIntel Macとなるのは当然っぽい流れに思える。

 ……ただ、フォント資産を重視するデザイナーさんらや、あるいはOS9まで対応的アプリケーション命の作家さんらは、もしかしたらこれからドギャーンと売れるかもしれないIntel Macと同時にズギャーンとスタンダードになりまくるMac OS Xへのガックシ感が高まるのかもしれない。

 ふと思ったけど、サードパーティがMac互換のコンピュータを出して来たりするのかも!? 以前はありましたよねぇそういうの。現状のMacもスゲくカッコ良いのでナイスだが、サードパーティが参加すると、Intel Macの選択肢が増えて楽しくなるかもしれませんな。ハードウェアの多様性は物欲野郎のトキメキの源泉ですし。って、アップルはそーゆーコトさせないのかしら!?

 ともかく、Intel MacとBoot CampとWindowsは、わしらエンドユーザーに大きな夢を与えちゃったような気がする。