スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
マネークリップで財布類を超コンパクト化
(2015/4/20 06:00)
マネークリップで財布類を超コンパクト化
今年に入ってから自分の財布関連環境をダイナミックに変更中のワタクシ。バッグやポケットの中で嵩張らず、クイックに使える財布類を物色しつつ、アレコレ取っ替え引っ替え使ってみています。その理由は後述しますが、現在のところ行き着いているのは「マネークリップ」です。てなわけで今回は、ワタクシが試してきた各種マネークリップについて書いてみたいと思います。
なぜ急にマネークリップ? 以前は長財布を使っていて、紙幣と貨幣とカード類などを入れていました。長財布を使っていたのは、二つ折りなどのコンパクトな財布より「嵩張り感が少ない」からです。容量も十分あるので、余計なモノが入っても「パンパンになりにくい」のも気に入っていました。
しかしこのところ、長財布が邪魔だと感じられるようになりました。というのは主な移動手段をクルマから公共交通機関にシフトしたからです。ちなみに、シフトした理由は、クルマで走っていて「恐ろしい運転をする高齢者の方とヤケに多く遭遇するようになった」から。こちらが気を付けていても、向こうから突っ込んでくる可能性が……みたいな危惧が超高まったので、なるべく公共交通機関を使うようにしました。
さて、クルマ移動の場合、荷物は大して気になりません。「必要そうだから……とりあえず持って行っちゃえ」が許されるわけですな。しかし、公共交通機関では荷物が多いと体が疲れますので、少しでも荷物を減らそうとします。また、公共交通機関なら移動時間を自由に使える(クルマ移動は移動時間=運転時間)ので、移動中に使うモノを持っていきたくなります。結果、荷物の必要最小限化を強く迫られるわけですな。そんな中で「考えてみればこの長財布、財布としては過剰に容積食ってるなあ」と思い当たり、財布類のダイエットを始めたのでした。
荷物を必要最小限に絞った結果、財布類はマネークリップと小銭入れだけになりました。まあ、いつも絶対にマネークリップと小銭入れってわけでもないですし、また、ときにはマネークリップだけのこともありますが、頻繁に「マネークリップって便利ね~」と感じたわけです。って、同様のコトをスタパブログでも書いてますけど。
非常に細かいコトを書きますと、紙幣やカードがあまり必要でない場合は、小銭入れに数枚の紙幣とカードを入れて出掛けることもあります。上の写真の小銭入れは、左がABIES L.P.の「ラウンドファスナー小銭入れ」で、右がバンナイズの「カードケース付きコインケース」です。どちらも表面に交通系ICカードが入り、小銭入れごと改札にタッチして通過可能。もちろん折り畳んだ紙幣も入ります。ので、金銭少々とカード1枚程度しか必要でない場合、写真の小銭入れだけで出掛けることもあります。
あら。ちょっと話が逸れてしまいました。ともあれ以降、いろいろなマネークリップについて見ていきたいと思います。
使って即わかるマネークリップの効果
当初は「この長財布は過剰に容積を食ってる」と考えたので、小ぶりの財布に替えようかな程度の感覚でした。が、「マネークリップを使えばとりあえずお札は財布要らずになるな」と思いつき、まずはテキトーっていうかフツーっぽいのをAmazonで買ってみました。モノはOne threadの「マネークリップ ワイド ソリッドブラス・ノンポリッシュ」です。1680円でした。
このマネークリップ自体は至ってフツーです。ちょっと挟む力が強めなので、紙幣を1枚ずつ抜き取る使い方には向きにくいかも!? 製品表面のキズやアタリは雑な感じなのでキレイってイメージではないとか、細かな印象はありますが、フツーでした。
が、マネークリップそのものについては、使った途端に「こうなるのか~」という実感がわきました。アタマではわかっていたんですが、“紙幣に関しては財布が不要になる”という事実が強烈です。また、紙幣がバラけることもなく、使うときはすぐ1枚取り出すことも容易です。「アラこれは便利~♪」ということで即日常用を開始しました。
言い方がヘンかもしれませんが、マネークリップって「紙幣を使うのがすごくラクになる」という使用感がイイです。ポケットから紙幣束を取り出して1枚抜いて払ってハイおしまい、みたいなスムーズさがナイスです。ポケットからハンカチを出して顔の汗を拭う、みたいな一時停止ナシの流れで使えるスムーズさがあると思います。
使う毎に「マネークリップはイイかも~便利かも楽しいかも~♪」と感じたので、別のものも買ってみました。ええもんの「マネークリップ(8486)(KCMC8486)」です。税込み864円。2個買いました。
上記のマネークリップを2個購入したのは、高額紙幣と小額紙幣を分けて携帯するためです。1万円紙幣だけ別にしたいって感じですな。
マネークリップを使うと、買い物や食事の支払いなどのとき、当然、人前で紙幣の束を出すことになります。束ね方によっては1万円札がチラチラ見えたりして、なんかこ~、危なっかしい感じ。そういう不安要素を払拭したいというわけです。
1万円札とそれ以外の紙幣、というふうにそれぞれマネークリップで束ねて携帯すると、確かに高額紙幣を人前でなるべく出さずに済むという点で悪くありません。が、まとまりが悪く、なんか落ち着かない結果に。高額紙幣を人前に晒したくない場合、後述の「両面タイプのマネークリップ」をうまく使って高額紙幣がチラ見えしないようにするとか、高額紙幣だけ小さめに折って小額紙幣で覆い隠すとか、いろいろやり方があると思います。
使い方イロイロ
引き続き、ほかのタイプのマネークリップも紹介していきますが、その前にマネークリップの基本的な使い方を少々。まあ、紙幣を挟んでひとまとめにし、バラバラにならないように携帯できれば何でもアリなんですが、ひととおりの利用パターンを写真でバーッと見ておきましょう。
ほかにも使い方があるかもしれません。ともあれ、マネークリップには「どのようにスムーズに使うか」「どんなスマートさで使うか」などユーザー毎の価値観で追求していく楽しさもあると思います。
紙幣を挟めれば何でもマネークリップ
たとえばネットでマネークリップを検索すると、も~の凄い種類があることがわかります。お好みで選んで使えばいいわけですが、もしかしたら既にマネークリップとして使えるモノをお持ちかもしれません。単純に、「紙幣を挟んで束ねられるもの」なら何でもマネークリップとして使えます。ウチにも「紙幣を挟んで束ねられるもの」がイロイロありました。
って、イキナリ「文具用クリップ」は……ですな。実用的なんですけどネ。ほか、もうちょっとマトモ感のあるものを挙げてみます。
手近にマネークリップになるモノがあるかもしれませんよ? ちょっと探してみてはどうでしょう。なければポチッと。
実用性の高い、両面タイプのマネークリップ
マネークリップをイロイロ購入して使っているワタクシですが、とくに好きなのが「両面タイプ」です。モノにもよりますが、片面に紙幣をクリップし、もう片面にはカードをクリップして使う、みたいなタイプです。いくつかありますので順に見ていきましょう。
まずはstorus(ストラス)の「Smart Money Clip(スマートマネークリップ)」。個人的にかなり気に入っている両面タイプのマネークリップです。片面に紙幣を挟めて、もう片面にクレジットカードなどを挟めます。
この「Smart Money Clip」、紙幣とカードをコンパクトにまとめて持ち歩けるという点で便利です。カードは左右の枠で軽く押されて固定されるので、抜き差しがスムーズで、カード自体に傷が付きにくい点でも実用的です。交通系ICカードを挟んだ場合、そのまま改札にタッチして通過することもできます。
それとマネークリップとしての使い勝手も秀逸。似たタイプのマネークリップと使い比べるとわかりますが、質量約30gと非常に軽量。ステンレス素材ですが、薄いため、クリップの挟む力が弱すぎず強すぎず、とても使いやすいです。紙幣20~30枚くらいを余裕で留めることができつつ、1枚の紙幣でもちゃんとホールドしてくれて、そのあたりの機能性には文句ナシです。
それから自分デザインラボの「両面型デザイナーズマネークリップ」。これも両面タイプのマネークリップですが、どの面に何を挟むのかは自由です。他の製品と比べると薄さ(約6mm)が魅力ですが、挟める紙幣は2つ折りで各面15枚程度までです。また、質量は55gで若干重めです。でも、全体的にはシンプルで使いやすいマネークリップだと感じました。
もうひとつ、NFGの「ダブルクリップ マネークリップ」。これもまた両面タイプで、どちらの面に何を挟むかは自由です。ただし枠がある側に紙幣を挟む場合、紙幣は3つ折り以下のサイズにする必要があります。質量は37gとわりと軽いんですが、挟む力がほんの少し強いという印象。作りとしては味も素っ気もない雰囲気ですが、550円という値段のわりには十分な実用性があると感じました。
なお、ここで挙げたstorusの「Smart Money Clip」以外の両面タイプマネークリップは、ICカードを装着したままでは、改札でタッチしても反応しません(反応する場合もあるかもしれませんが)。クリップ部が通信の邪魔をしちゃうんでしょうな。ICカードを少し出した状態なら反応すると思いますが、ICカードを取り出して単体でタッチするのが無難だと思います。
ともあれ、紙幣とカードをコンパクトにまとめられる両面タイプマネークリップ、なかなかイイ感じで使える製品が多いです。紙幣よりずっと小さいサイズのマネークリップのスマートさにはかないませんが、実用性という観点から一考の価値アリだと思います。
てな感じのマネークリップあれこれ。マネークリップだけだと小銭をどこに入れる? という問題は残りますが、カードや紙幣を入れるための財布は完全になくせるかもしれませんので、毎日携帯している財布の嵩張りが気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。