とりあえずラベルマイティ!!
■とりあえずラベルマイティ!!
年末だ~年賀状だ~新しいプリンタ買おっかナ~うぉっナニこれHP ENVY100超欲しいポチッとかやってたら、ジャストシステムのラベルマイティの最新版が登場したので迷わず購入した。「ラベルマイティ11 プレミアム」ですな。Just MyShopにて「ラベルマイティ11 プレミアム VUP版 キャンペーン価格」を4515円でポチリと。
「ラベルマイティ11 プレミアム」(のバージョンアップ版)。オリジナルプリント作成時に超役立つプリント用ソフトなのだ。 |
ラベルマイティは“オリジナルプリント作成ソフト”とされているが、できるコトとしては「写真や画像や文字をサクッと組み合わせてデザインしたうえで、それをイロイロな用紙に対してビシッと適切に印刷するコト」という感じ。てか、多くの人がこのソフトをご存知かと。
ラベルマイティとの付き合いは長く、拙者が最初に使ったバージョンが「ラベルマイティ プラス」なので、2001年2月からのユーザーとなる。そこから11本目のバージョンが「ラベルマイティ11」だが、途中数バージョン飛ばして使っているので、この最新版で7本目のラベルマイティである。
ともかく、ナゼに足かけ10年も使っているのかと言えば、物凄く便利だから。プリンタ自体はイマイチな製品であっても、とりあえずラベルマイティ使っときゃぁ、確実にある程度はシアワセになれる級の利便がある。良いプリンタと組み合わせて使うと印刷業を営みたくなったりする。
てなわけで以降、ラベルマイティがどのように便利なのか、そして最新版はどーゆー使い勝手なのかなどについて書いてみたい。
■用紙情報全部入り
ラベルマイティのナニが便利かって、ラベル用紙をはじめとする市販の用紙情報をほぼ全部持っていること。たとえば、あらかじめカットが入っていたりして、印刷後にシールや名刺や宛名ラベルやカードやインデックスに使える用紙類が無数に売られてますな。ラベルマイティには、それらラベルのサイズ/位置などの情報(テンプレート)がほぼ全部入っているのだ。
……一応「ほぼ」って書いてますけど、新しい用紙が発売されたらすぐそのデータがフォローされ、ユーザーはそれをダウンロードできる。ので、ぶっちゃけ「市販用紙情報全部入り」と言えるほどである。
ラベルマイティがある現在は、量販店の用紙売り場でどんな用紙を買ってきても問題ない。そんな特殊な自作カレンダー用紙買って、印刷は大丈夫か? 大丈夫だ、問題ない、てな安心感である。新しい用紙はもちろん、何年も前のかな~り古い用紙の情報までちゃーんと持っている。
それだけでなく、デザインのテンプレートや素材なども膨大に持っているので、サクッとキレイな名刺とかDVDケースとかシールとかイロイロ作ることができる。気の迷いでCDケース用ラベルキットとかプリクラ風シール作成セットとかそーゆーの買っちゃっても、ラベルマイティがあればキッチリとモノにできるというわけだ。
■ものの数分でサクッと完成
ラベルマイティは非常に楽勝で使える。シリーズを通してそうだが、最新バージョンのラベルマイティ11も同様。どのくらいラクに使えるかを、プリクラ風シールを作るためのシール用紙への印刷を例として見ていこう。
手元にあったエーワンの「はがきサイズのプリンタラベル 用紙品番29331」を使ってみることに | 使用する用紙が決まっているので[用紙から選ぶ]を選択。下の[シールいろいろ]から選んでもよい | 用紙一覧からエーワンを選択する。メーカーを選択しないと用紙品番による検索がデキナイのだ |
用紙品番の「29331」を入力。JAN(EAN)コード&バーコードリーダー対応になったら便利だニャ | フツーにヒットした。まさにこのカット入りのシール用紙。プリクラ風シールを作るんである | 用紙選択後、作業開始。このように用紙の一部、1枚のシール部分が作業エリアとして表示される |
手持ちの写真をペタリと。ほかのアプリケーションからドラッグ&ドロップしてもペーストできる | 画像がシール内に収まるように適宜拡大縮小する。[調整]メニューから簡単なレタッチも行える | OKと思ったら[用紙・レイアウト]へと進んで、用紙に対して作成したデザインをどう置くか決める |
全部別のシールにすることも、こんなふうに1列だけ同じシールにすることもできる | 全部同じシールにすることもできる。こういった操作は右側の[まとめてコピー]から行う | 画面右の[コピー]から、特定のシール(デザイン)を特定の位置に貼っていくこともできる |
デザインを終えたら印刷。プレビューを見て[印刷実行]ボタンをポチッとするだけですな | めでたくプリクラ風シールが完成した。ほんの数分で完成まで辿り着けるのである | 用紙/プリンタによってはズレることも。ズレ補正やシールより大きめに印刷する機能もある |
このようにヒッジョーに楽勝でプリントアウトへと至れる。名刺にせよCDラベルにせよハガキにせよ、どんな用紙もこの調子。もちろん、求めるデザインの複雑さにより、完成までの時間が変わってくるってのはある。が、ユーザーはデザイン~内容に専念し、特殊な用紙へのプリントという点はほぼ気にしなくて良いというラクさはラベルマイティならではのものだ。
■大量の機能と素材
ラベルマイティは膨大な用紙情報を持っているのに加え、オリジナルの印刷物を作るためのテンプレートやデザイン用素材も多量に備わっている。あらかじめデザインされたテンプレートをそのまま使っても良いが、それを改造~加工したり、あるいは付属素材──マークなどのアクセント、イラスト、シルエット、飾り、写真などなどを活用すれば唯一無二の印刷物を容易に作れる。
多数のデザインテンプレート(できあいのデザイン)に加え、イラストや写真や背景画像などの素材も多数利用できる |
フォントも多数含まれている。最新版であるラベルマイティ11をインストールすると、同時に和文24書体/欧文54書体もインストールされる。書体見本はこのページの下のほうにある。
和文24書体/欧文54書体が付属する。POP系書体もちゃんと含まれているので、店舗のポップ作りに即使えそうだ |
フォントと言えば、ラベルマイティ11には便利で実用的な文字系の機能、グラフィック文字機能が加わった。ラベルマイティでは、フォントに対して色や影などの各種効果を加えてグラフィカルな文字に仕上げることができるが、それをサクッとワンクリックで行えるようにした機能だ。
複数の新機能が加わったラベルマイティ11だが、そのなかでとくに興味を惹かれたのが“鏡面効果”だ。アップル社の製品イメージ写真として多々見かけられる、本体が下に映ったような画像ですな。アレをワンクリックで作れるという機能である。
鏡面効果は画像に対して適用できる | 適用したところ。立体感が増した♪ | 反射の度合いなどは微調整できる |
例のあの「反射した感じの画像」を手軽に作れちゃうわけですな。ちなみに、このページのトップにある製品画像はこの鏡面効果により作成した。まあフォトショップとかで作れば如何様にもなる鏡面効果付き画像だが、ワンクリック~少しの微調整でソレっぽいというかソノモノを作れるのはやっぱりラクである。
なお、ラベルマイティ11は通常版とプレミアム版があるが、拙者はプレミアム版を使用している。プレミアム版だと、大量印刷向けの用紙設定やデータ出力が可能で、たとえば業務に向いたりする。そういった機能の延長で、デザインを画像/PDFで保存することもできる(通常版では不可)。出力可能な最大解像度が9000×9000ピクセル。
たとえば十二分に大きな鏡面効果画像をポチッとワンクリックで作って、それを素材として業務などで使う画像へとレタッチするような利用もできる。ラベルマイティ11を使って、ポチッとラクして高精細で複雑なタイトル文字を作り、これを高解像度で出力し、エディトリアルな仕事に使うってこともできますな。
まあラベルマイティ11プレミアム版を買ってラクしつつ高解像度画像を得るってところまで考えるのは少数派だと思うが、とにかく何をヤッても非常にラクなラベルマイティ。「こんな印刷物を自作したいな~」的にチョイと凝ったプリントを考えているなら、ぜひ一度チェックしてみて欲しいソフトだ。
2010/11/29 06:00