みんなのケータイ

DMM mobileで格安SIM生活はじめました

 2015年12月のことになりますが、筆者もついに格安SIMを契約しました。数ある会社の中から、今回はDMM mobileをチョイス。プランは音声通話対応・データ通信容量3GBで、毎月の支払い額は税込1620円となっております(ユニバーサルサービス料は別)。

 肝心の通信品質については不満なし。まったくもって快適に使っています。ただ、契約後のサポートといいますか、細かな部分はやはりMNOと微妙に違うとも感じました。メモも兼ねて、以下にまとめておきます。

基本料金は先払い、通話料金は後払い

こちらが実際の請求履歴画面。3月分の基本料金を3月1日に決済。通話料金はひと月分が請求されていることがわかります

 一般的に、携帯電話の料金は「後払い」です。例えばau契約の場合、2月の基本料金および通話料金は2月末日で締め、3月中旬に確定請求額が通知され、翌3月25日に決済されます。

 これに対してDMM mobileでは、まず3月初旬に、3月分の基本料金(筆者の場合は1620円+ユニバーサルサービス料)を決済。3月中の通話料金は、翌々月の5月初旬の決済に合算されます。つまり、基本的には「先払い」なのです。そして決済手段はクレジットカード限定。銀行引き落としには対応していません。

 決済タイミングが違っても別に資金繰りには困りませんが(笑)、最初はちょっと驚きました。ただ、よくよく考えてみると、この仕組みなら“取りっぱぐれ”(DMM側からみての料金未収)のリスクも減るはず。結構、いい仕組みなのかもしれません。クレジット決済に万一失敗したとき、どうなるかは少々不安ですが。

10%還元されるポイントの有効期限は1カ月間

DMMポイントは意外と複雑。利用期限の長短があり、かつ用途が制限されているケースがあります。DMM mobileの料金に対するポイントは、用途制限がないものの、期限は1カ月

 DMM mobileでは料金の10%をポイント還元してくれるのが大きな魅力です。このポイントは「DMMポイント」と呼ばれ、DMMの各種サービスに使えます。動画をレンタルするもよし、通販で本を買うもよし……。

 一方、期限はやや厳しめ。料金の決済から1カ月でポイントは消失します。実際のサイトで確認しますと、3月1日の決済に合わせて162ポイントもらっていましたが、4月1日までに使わなければなりません。ですので、毎月1回はDMMで何らかの買い物をしないと、お得感が薄れてしまいます。

 ここで1つお得情報。最近のDMMでは、ショッピングやサービスの購入時にクレジットカード決済を選択すると、1%ポイント還元されます。DMM mobileの料金もこの還元対象となっているので、実質的には11%還元されます。この1%分のポイントの有効期限は1年です。

家族間無料通話&公衆無線LANオプションはない

 筆者の家族はauを主に使っていまして、「家族割」による家族間の通話通話&SMSの恩恵を十分すぎるほど受け取っています。ただ、当然ながらDMM mobileのSIMから家族が利用するau端末へ発信しても、通話無料になりません。筋違いな不満だとは重々承知していますが、やっぱり家族割は偉大だな、と実感する次第です。

 そしてもう1つ。ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアでスマートフォンを利用していれば、ほぼ間違いなく公衆無線LANが無料オプション提供されているかと思います。しかし、DMM mobileにはありません。

 筆者の場合、外出先でアプリをアップデートしたり、喫茶店で休憩中に動画を見たいときに公衆無線LANスポットを活用しています。電車が動き出しているのに駅の無線LANスポットを掴み続けてイライラしたりするケースは確かにあります。それでもやっぱり、公衆集無線LANはあったほうがいい。それが嘘偽らざる本音です。

 というわけで、DMM mobileを使っての感想をお届けしました。この他にも、例えば「ドコモショップのような店頭サポート窓口がない」といった点なども考慮しておかないと、家族丸ごとMVNOに移行する際に苦労するかも知れません。

 そうそう、肝心の端末ですが、現在はNexus 6を使用しています。当初は6.0インチの大画面にとまどいましたが、今やすっかり慣れてしまい、片手操作へのこだわりも大分薄れました。最近はもう「片手でなければ使えない時は、使わない」くらいの心境です。強いて不満を挙げれば、端末が大きいため、ズボンの尻ポケットへの収まりが悪いことでしょうか。

 それでも十分使い続けたいNexus 6ですが、最近あまりにもSIMフリー端末の発売ラッシュが続いているため、勉強を兼ねて買い替え検討中です。このあたりはまた次回以降にお伝えします。

DMM mobileのSIMカード。見た目はドコモのものと変わりません
Nexus 6にて活用中。片手操作するにはツラいですが、やっぱり大画面の良さもありますね