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鈴鹿8耐でARROWS NXのカメラ性能を再確認
【ARROWS NX F-04G】
日沼諭史
(2015/8/5 06:00)
2000万画素を誇るARROWS NX F-04Gのカメラだが、実は旧モデルのF-02Gと比べても画素数は変わらない。F-04Gでは4K動画を撮影できるようになったという進化はあるものの、静止画撮影の性能だけを見れば差はないように思えてしまう。
本当に差はないのか? もし差があったとして目で見て分かるほどの違いがあるのか? 7月23日から26日にかけて鈴鹿サーキットで開催された「2015 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第38回大会」、長いが、要するに鈴鹿8耐へ行ってきたので、F-04Gのカメラ性能を前モデルのF-02Gと比較しながら確かめてみることにした。
キアヌ・リーブス氏にズームイン
鈴鹿8耐の決勝前日には、自らハーレーエンジンベースのオリジナルマシンを作り上げてしまったというキアヌ・リーブス氏が、そのバイクを空輸して日本に持ち込み、サーキットを走るというイベントが開催。遠くからしか眺められなかったので、思いっきりズームインしてみたのがこちら。F-02Gはセンサートリミングによる仮想的なズームと思われ、画質は良好ながら拡大はあまりできない。
一方のF-04Gだとデジタルズームでかなり寄れるものの、画質はあまり高くない。どちらがいいかは難しいところだが、少なくともF-04Gならキアヌがどこにいるかがすぐ分かる。
ハイスピードで駆け抜ける8耐マシンを連写
ただ、個人的にはやはりデジタルズームではなく、光学ズーム的な方がありがたい、と実感したのがこちらのサンプル。コーナリングしていくマシンを連写モードでズームさせて撮ってみると、やはりF-02Gの写りの方が明らかにきれいで、撮影しがいがある。F-04Gだとどの拡大率でもデジタルズームになるようで、特にこういったシーンはちょっと厳しい。
次に、連写モードでズームせずに流し撮りしてみた。といっても、十分に早いシャッタースピードを稼げているおかげで、「バイクだけくっきり見えて、背景が流れている」ような見栄えにはなっていない。色味は、どうもF-02Gは黄色か赤に転びがちで、F-04Gは青に転びがちのようだが、どちらかというとF-04Gの方がホワイトバランスは安定していて安心感がある。F-02Gの場合、撮影するたびに色味が異なることがあり、不安定さがちょっと気になる。
レースクイーン
レースといえば、見どころの1つはレースクイーン。日が暮れてしまって撮影状況はあまり良くないが、彼女らにご協力いただき撮影してみたところでは、F-04GとF-02Gとでほとんど差はないように感じるものの、NGKの看板を見るとF-02Gの方がややノイジーな印象だ。
夕暮れのホームストレート
日が落ちてきた鈴鹿サーキットのホームストレートを撮影してみた。やはりここでも主に空の色合いが異なり、F-02Gの方が赤みがわずかに強い。また、ゲートの上端あたりが分かりやすいが、F-02Gはより輪郭が強調されているように見える。対してF-04Gは、それよりも肉眼で見たものに近い色合いに感じ、輪郭もきれい。全体的にはF-04Gの方が好ましい見栄えになった。