みんなのケータイ
香港でWindows Phoneの地図の本来の姿を見た
【ZenFone 2 & MADOSMA Q501】
大和哲
(2015/8/6 06:00)
「PCとのUSB接続が一定間隔で切れてしまう」という症状が出ていたZenFone 2を修理に出した件ですが、メーカーで症状が再現できず、修理されずにそのまま戻ってきてしまいました。
筆者の手元で試してみると、確かに工場出荷状態に戻すとこの症状は発生しなくなりました。が、Googleアカウントを設定してアプリケーションをリカバリーしなおすと、また発生します。これは何かインストールしているアプリが悪さをしているのでしょうか……。
仕方がないので、現在、暇をみてはZenFone 2にインストールしたアプリを一つずつ消しては動作検証し、動作が再現したらまた他のを消して……と繰り返して、原因になったアプリを特定しようとしていています。しかし、これは非常に効率が悪くて参りますね。なんだか賽の河原で石を積んでいる気分です。
さて、今回、筆者は旅行で香港に行くことになったのですが、そんな状況なので現地にはZenFone 2ではなく、最近購入したWindows Phoneの「MADOSMA Q501」を持っていくことにしました。で、思ったことなのですが……、香港旅行であれば、MADOSMAは非常に有用であるということです。
空港で売っている「Discover Hong Kong Tourist SIM Card」などはSIMを入れるだけで、APN設定は入力などなしにデータ通信ができますし、ナビとしても地図機能もかなり使えます。
そして、日本ではありえないほど雑で用をなさないWindows Phoneの「地図」(これが決して大げさな表現ではないことはWindows Phoneユーザーならご存知かと思います)が、香港では全く違い、かなり使えるということです。詳細地図データを端末にダウンロードする必要があるのですが、これをしておくと、あの地図機能で恐ろしく緻密な地図が表示できます。
いや、この地図はすごいですよ。あの香港の地図が、街中のビルの形が全部シルエットで表示されます。通りの角からひとつ、ふたつ、みっつめのビル……と数えていくと確かに実際のビルの数とぴったり一致しているのです。
AndroidのGoogleマップもかなりいいセンを行っているのですが、実は香港の街中などではある程度ビルはまとめてひとつの四角で描かれます。Windows Phoneの地図はそれより粒度が細かいのです。この地図データの力作ぶりは驚きです。
また、地図には旅行者にとって必要な、ホテルや有名なレストランの名前や銀行・ATMの種類が表示される点も非常に有用です。香港に関して言えば、あとは地下鉄の駅の場所も表示してくれれば言うことなしだったのですが、地図上に表示はされなくても地点としては登録されているようで、たとえばナビモードで「Mongkok Station」から「女人街」の行きかたを調べれば簡単に駅からおみやげ物で有名な女人街へのルートを表示することができます。
ただ、香港に関して言うと、乗換案内モードは全く機能しなかったので、これに関してはどこかに行く場合は、Web検索などで最寄の駅名を調べておくなど対策しておいた方がよさそうです。また、MADOSMAの日本語入力では、香港で使われているような繁体字の入力はできないので、行き先などは、たとえば「佐敦站」ではなく「Jordan Station」と英語で憶えておいたほうがベターです。
それと、近いとはいえ国境を越えて香港から、中国の深センに移動してしまったりすると、地図は詳しい香港仕様の地図ではなく、元の無力なWindows Phoneの地図に戻ってしまうという点も注意が必要でしょう(中国に関して言うと、AndroidのGoogleマップもかなりデータが荒いので、現地でよく使われている「百度地図」を使ったほうがよいようですね。こちらは、中国本土だけでなく、香港に関してもかなり詳細な地図が表示できます)。