みんなのケータイ

 筆者はBIGLOBE LTE・3GのSIMで、ZenFone 5を運用している。プランは、データ通信専用で最安の「エントリープラン」。1年半ほど前に契約したときには、月額900円(税抜)で1GBまで使えたものが、昨年11月からは2GBに増えて、今年の4月からは3GBに増量された。1GBしか使えないときは、できるだけWi-Fiにつないで、外出時のネットサーフィンなどを避けるように注意していた。しかし、今はデータ残量を気にせずに使っている。BIGLOBEに、というよりも、先陣を切ってデータ増量を行い、価格競争を巻き起こしてくれたIIJに感謝している。

 BIGLOBE LTE・3Gのサービスで一番気に入っているのは、公衆無線LANを無料で利用できることだ。残念ながら、今年の3月25日をもって「Wi2」など対応サービスの一部が利用できなくなったが、それでもマクドナルドや全国の主要駅などで利用できる「BBモバイルポイント」に接続できるのは魅力。外出時にアプリをダウンロードしたり、メールの添付ファイルを開いたりしたいときには、Wi-Fiスポットに駆け込むようにしている。

「オートコネクト」アプリで「Auto」に設定しておけば、利用可能なWi-Fiスポットに自動接続される

 対応のWi-Fiスポットに自動接続できるアプリも用意されている。「オートコネクト」というアプリで、あらかじめ端末のWi-Fi MACアドレスを登録しておけば、Wi-Fiスポットでパスワードを入力することなく自動で接続できる仕組みだ。付近にある利用可能なWi-Fiスポットを探すこともでき、LTE・3Gでのデータ通信量を確認することもできる。筆者は利用したことはないが、データ容量を追加購入する「ボリュームチャージ」のページにジャンプすることもできる。MVNOが提供する専用アプリの中では、かなりいい出来と言えると思う。

付近にあるWi-Fiスポットを検索することもできる。大手キャリアの公衆無線LANサービスに比べると、利用できるスポットは少ない
自動接続するWi-Fiの電波強度なども設定可能

 ただし、ZenFone 5を使い始めた当初は、「オートコネクト」をオンにしてもWi-Fiスポットに接続できず、困ったこともある。筆者は、以前、Nexus 5にBIGLOBEのSIMを挿して使っていた。そのときは、これといった初期設定をすることなく、「オートコネクト」でWi-Fiスポットに接続できていた。なので、端末を変えても、MACアドレスなどの設定情報が自動更新されて、これまでと同じようにWi-Fiスポットにつながると思い込んでいた。おかしいな? と思い、BIGLOBEのサポートページを確認してみたところ、端末を変えた場合は、会員専用ページにアクセスして、使用する機種のWi-FiのMACアドレスを変更しなければならないことに気づいた。その後、アプリを再起動すると、無事に接続できるようになった。

BIGLOBEの会員専用ページで、月に2回までMACアドレスの変更が可能。余談だが、このページにログインするためのパスワードを忘れてアタフタしてしまった

 筆者は3社のMVNOのSIMを所有している。どの会社も、利用開始時に送られてくる説明書は薄い小冊子といった感じ。最低限のことしか載ってなく、オプションサービスの利用方法などは各社のサポートページを参照する必要があったりする。しかも、オプションサービスの内容は結構頻繁に変わったりもする。格安SIMを賢く利用するためには、契約しているサービスのWebサイトを定期的にチェックすべきだなぁ、と感じている。最近は、MVNO各社の競争が激しくなっており、付加サービスに力を入れている会社も少なくない。例えば、OCNが9月30日まで延長して行っているWi-Fiスポットの無料トライアルサービスなど、知っている人だけが得するサービスが見つかるかもしれませんよ!