みんなのケータイ

 前回「私も格安SIMつかってみたーい!」と叫んでいたのですが、とうとうMVNOの格安SIMデビューを果たしました。選んだのは月額980円の「OCN モバイル エントリー d LTE」です。選んだポイントは、1日ごとにリセットされるという点。7インチタブレットであるMEDIAS TAB N-06D(以下、N-06D)に入れての、初めてのセットアップも無事クリア!

 とはいえ、普段は自宅作業が多く、当然無線LAN環境下がほとんどなため、1日30MBというのが、自分としてはどの程度の使用状況なのか実感がありませんでした。そこで、1泊2日の京都研修という名の観光旅行で試してみることにしました。

タブレット片手に京都を歩きまくりました

 もちろんスマートフォンも使うのですが、写真とSNS、メールなどのコミュニケーションや連絡を中心に使い(いつも通りですね)、格安SIM入りのN-06Dは、Web検索やGoogleマップを使った“旅の案内役”という役割分担で、移動の際にフル活用。あらかじめガイド本などを参考にしつつ、気になる目的地は、Googleマップでお気に入りの★印をつけておき、臨機応変に現在地から★印までのルートを調べては、見ながら移動を繰り返しました。

 結論からいうと、スマートフォンと併用することで、かなり便利に使えました。あくまでも私の使い方というのが前提ですが、2日間ともに昼間の利用中に上限を超えたことはなく、むしろ、蒸し暑い屋外で、液晶の輝度を上げっぱなしだったN-06Dと、全身汗だくで歩き回った自分のスタミナのほうが先に切れる始末だったのです(笑)。

「3G Watchdog」の無料版で使用量を調べたところ、午後17時14分時点で19.47MBでした。むしろバッテリーが心配に……
ホテルで使用中、23時22分に30MBを超えてました。その頃はメールを見る程度だったので、制限されてもほとんど気づかず

 途中で市バスのルートを記したPDFファイルを見たくなり、一度はN-06Dで落としかけましたが、数MBここで使うのはもったいないと思い、ファイルのダウンロードはスマホに任せました(自宅のWi-Fi環境下でやっておけばよかったですね。でも、ネットのおかげでいろんな資料がすぐ手に入るんだから、ありがたい時代です)。

 都内では電車移動ばかりなため意識していなかったのですが、市バスが活躍する京都においては、Googleマップで検索すると、ちゃんと市バスの時刻まで細かく教えてくれるのですね。バス移動は不慣れでしたが、超方向音痴な自分でも、ちゃんと目的地にたどり着くことができました。タブレット&格安SIM、グッジョブ! スマートフォンでもできるじゃないかというなら、もちろんです。ただね、ガイド専用機としてなら、タブレットのほうが、画面が広い分見やすくて好きなんです(移動中は、電子書籍が読みやすいという特典もあります)。

2日目は真っ先に金閣寺へ。その後銀閣寺に行くつもりで写真をツイートしていたら、龍安寺の石庭は見るべしとネットから情報が寄せられ、急遽ルートを調べていくことに。一人旅なのに、一人じゃない楽しさも味わいました
龍安寺のあと、銀閣寺を見て、平安神宮まで移動。これも検索で情報をゲット。バス停の位置や時間も分かってありがたし!

 海外からの観光客の中には、iPadを片手に見ながら歩いている方も結構見られました。おそらくやっていたことは私と同じか、観光ガイドも丸ごとPDFで持っていたか、そんなところでしょうか。むしろ、日本人で7インチ以上のタブレットを出している人は少なかったような……。

 今回、格安SIMがストレスなく使えたことで、タブレットをガッツリ使い倒そうと思ったら、やはりSIMは欲しい! とすっかり追加SIM派になりました。ただ、2台目以降向けだからか、開通作業にもう1台ネットにつながった環境が必要。いきなりそこからネットスタートというわけにはいかないところが、なんとなくもったいない気がしました。

 余談ですが、観光写真もほとんどスマートフォンで撮影したくなっちゃうこの頃。ホントに手軽でいいですよね。スマートフォンで旅行写真をバシバシ撮られる方は、使っているスマートフォンのカメラに「HDR」モードがあるか、確認してみてください。明るすぎて白く飛んだり、黒く沈んでディテールがつぶれてしまいがちな写真を救ってくれる、ありがたいモードです。思い出をしっかり残したい方はぜひ活用しましょう。

iPhone 5の「HDR」で撮影した写真。普通なら空が白くなりがちですが、「HDR」を使うとちゃんと全体を写せます。特に観光写真では知っておきたいおすすめのモードです! 「オプション」をチェック!
こちらが「HDR」ではない写真。どちらを残したいかは一目瞭然ですね