みんなのケータイ

 iPhone 5は非常に軽くてコンパクトなので気に入っている。iPhone 4Sは140gもあったのだが、iPhone 5は一気に軽くなって112g。画面サイズが大きくないとはいえ、スマートフォンとしてはかなり軽い部類に入る。

 これに慣れてしまったおかげで、140g超のスマートフォンは、手に取った瞬間に「ちょっと重たいかな?」と感じるようになってしまった。一年前まではディスプレイが小さいくせに140gもあるiPhone 4Sを使ってたくせに、と自分でも思うが、慣れというのは恐ろしいものである。

 軽いのだから、カバージャケットを付けてもよさそうなものだが、筆者はiPhone 5には何も装着せず、裸で使っている。ほかのスマートフォンもタブレットも、ジャケットを着けたりしない。手に持つものなので、なるべく小さく、軽くあって欲しいと思うからだ。

角が削れ、地金の色らしきシルバーが見えている。側面全周にわたってこんな傷が付いている

 そのせいで、メインで使っているiPhone 5は、ボディの一部の塗装がはげてきている。正確には、皮膜処理された表面が剥離し、地金のシルバーが見えてきていると言うべきだろうか。欠けやすい角の部分に傷ができている。小さな傷ばかりだが、ブラックのiPhone 5だと、シルバーの地金がそこそこ目立っている。

 これまでのiPhoneも、それぞれのモデルを1年は使っていたが、こんな色が欠けるような傷がついたことはなかった。これまでのモデルは、表面塗装がなく、傷が付いても色が欠けない仕組みだったのかも知れない。iPhone 5はこれまでと違い、色がはげやすい予感があったので、持ち歩くときは同じポケットに金属製のものを入れないようにしていたが、それでも傷がついてしまった。ちょっと残念だ。

フロントパネルも保護シートなしだが、傷は付いていない。ゴリラガラス強い

 幸いにも、iPhone向けにはさまざまなジャケットが販売されているので、そうした中から気に入るデザインのジャケットを選び、傷を防ぐという手もある。しかし筆者は、たぶんこれからもiPhone 5にジャケットを装着しないと思う。使い込んでいる道具がぼろぼろになっていくのは、宿命みたいなものだ。それに、まだ遠目からわかるほどの傷はついていないし、筆者の場合、1年でiPhoneを買い換えるので、それまでに遠目からもわかるような目立つ傷が付くとも考えにくい。また、このくらいの傷を防ぐだけの理由で、この薄さと軽さを手放したいとは思わない。

 と、自分を説得しているのだが、それでもやはり、手に取ったとき、照明の当たり方によっては傷が見えてしまい、ちょっと悲しい気分になる。次のiPhoneは、傷が付きにくく、目立たないデザインになるといいな……。