【MEDIAS X N-07D】

急速充電がありがたい「MEDIAS X」

2012年8月27日 06:00
(関口聖)

 スマートフォンはバッテリーが持たない――そんな認識は今や当たり前なのかもしれない。最も電力を消費するのはディスプレイで、その画面が大きくなっていくスマートフォンを使いこなすには、外付けバッテリーが必須、という方も少なくないだろう。そうしたスマートフォンのバッテリーに対して、NTTドコモの2012年夏モデルの一部では、急速充電機能がサポートされている。

 「MEDIAS X N-07D」でも出力1.8AのACアダプタ(一般的なUSB充電は0.5A、ドコモのACアダプタ 03は1.0A)が用意されていて、充電15%以下の状態で30分充電すると50%まで充電できる。朝のお出かけ前など、充電忘れの状態から短時間で、それなりに利用できる状態になってくれるのは、とてもありがたい。

 パッケージには急速充電対応ACアダプタが1つ同梱されるが、こうなるとたとえば勤務先でも同じACアダプタを置いておきたい、という気持ちになる。だが、このACアダプタが「MEDIAS X」専用だとしたら、ちょっともったいない気もする。汎用的な製品として、急速充電非対応機種で使ってもいいのだろうか、あるいは今後登場する急速充電対応機種で使っていいのだろうか。

 取扱説明書にそういった記述はないので、ドコモに確認したところ、「MEDIAS X」に同梱される卓上ホルダN04DとACアダプタN04は「MEDIAS X」専用ということだった。ちなみにACアダプタ側のインターフェイスはmicroUSBなので、他の製品に装着することはできる。そして充電可能かもしれないが、急速充電非対応機種にとっては過負荷になるなど、故障に繋がる可能性は否定できない。また将来的には、他の機種で利用できるようになるかもしれないが、現時点では「MEDIAS X」専用として、2つ目のアダプタを買うかどうか、迷うところだ。

 ともあれ、大容量バッテリーを搭載する傾向にあるスマートフォンで、そのバッテリーをスピーディに充電できるのは、繰り返しになるが、とてもありがたい。もちろん消費電力そのものがもっと削減されていけばいいのだろうが、それまでの過渡期的な対応として、今後も急速充電は広がって欲しい。