Mobile Asia ExpoでNokiaの復活を感じる

2012年6月27日 06:00
(山根康宏)
来場客で賑わうNokiaブース

 6月20日から上海で3日間開催された「Mobile Asia Expo 2012」に、海外メーカーとしては唯一参加していたNokia。ブースを構えるホール2では一番大きいブースだったこともあり、来訪者数は多いもののブース内は常に余裕を持って展示を見ることができた。Lumiaシリーズを中心とした最新製品の展示の他に、Windows Phone向けのアプリケーションの紹介、そして他OSスマートフォンとの入力やWebアクセス競争を行うゲームコーナーなど、Nokiaは中国でもWindows Phoneを強力にプッシュしている。

 Nokiaブースに訪れる一般客の中にはLumia 800などを持っている人も多く、中国でも少しずつLumiaは売れているようだ。とはいえ街中に出てみれば、確かに上海の地下鉄車内ではiPhoneやGALAXY、HTCなどの比率が多くなっているのも事実。一昔前なら必ず聞くことのできたNokiaの着信音「Nokia Tune」もほとんど聞かれず寂しい感じがした。しかし繁華街のNokiaストアへ立ち寄ったところ来客の数は意外と多かった。店内ではLumia 800や710を買う客も結構見られ、SymbianスマートフォンからWindows Phoneへの移行客は確実に増えているようである。

 展示会3日目はブース内の受付が突如「即売会コーナー」に変身。Lumiaのアクセサリだけではなく、なんと本体までもが販売された。ケース類は限定割引価格ということで15%オフ、Lumia 800用はカラーケースしかなかったものの、Lumia 710はAngry Birdsケースがあるということで思わず購入してしまった。さすがに本体を買う来客はいなかったようだが、アクセサリを買い求める人は意外と多いようで、こんなところからも中国でのLumiaシリーズの売れ行きが上向いていることを感じることができた。ユーザーが増えればアプリの数やアクセサリの種類も今後もっと増えていくだろうから、中国市場でのNokiaの復活には期待したいものだ。

上海南京東路にあるNokiaストア展示会最終日は即売会も行われていた