Lumiaの上位モデル、900がアメリカで発売

2012年4月18日 06:00
(山根康宏)
サイズが大型化されたLumia 900

 アジアやヨーロッパ市場で一定の滑り出しを見せているNokia Lumia 800。4月上旬には中国でCDMA2000版となるLumia 800cが登場し、着々と販路を広げている。そしてアメリカでは上位モデルとなるLumia 900が発売された。Lumia 900は4.3インチディスプレイを搭載、AT&TのLTEに対応したハイエンドモデルとなる。

 とはいえ基本スペックはLumia 800と変わらない。ディスプレイが大型化されても解像度も800×480ピクセルのままだ。これはWindows Phoneがシャーシ設計、すなわち基本設計が共通化されているため、メーカー独自でディスプレイの解像度やCPUを変更することができないためである。4.3インチのディスプレイならもう一回り大きい解像度が欲しいところ。

 アメリカではミッドレンジクラスのLumia 710がT-Mobileから発売されていたが、Lumia 900はNokia初の上位モデルということもありプロモーションにかなりの力をかけているようだ。Nokiaは4月11日に業績見通しを発表したが、今季も営業利益が若干のマイナスになる見通しとのこと。アメリカでのLumiaシリーズの売れ行きは同社の復活を大きく左右するものになるだろう。

背面デザインもLumia 800と類似

 Lumia 900は追ってアメリカ以外の市場でも発売される予定だ。筆者はLumia 800を満足して利用しているが、Lumia 900が発売された際に買い換えるかどうかは悩ましいところ。Lumia 800はコンパクトな大きさが使いやすく、ディスプレイが大きくなったLumia 900への乗り換えは実機を販売店の店頭でじっくり触ってから考えたいところだ。

 Lumia 900の大きさは欧米では受けそうだが、個人的にはキーボード内蔵型などデザインテイストが異なるモデルの展開もして欲しいところだ。LumiaシリーズのポップなボディーカラーはNokiaならではの差別化ポイントにもなっているが、本体のデザインやシャーシ設計を崩さない上での付加機能の搭載にもがんばってもらいたい。スライド式のQWERTYキーボードモデルが出たら、すぐにでも買い換えたいと思っている。