「通話しながらウォーキングアプリ」で驚いたこと

2011年5月31日 06:00
(関口聖)

 健康管理のため、ウォーキングやジョギングに励んでいる。これまでもケータイを選ぶ際は、ジョギングができるよう、音楽再生とiアプリの同時利用が可能な機種を求めたこともあったが、マルチタスク対応のスマートフォンは、そのあたりずいぶん気楽に好みの機種を選べるようになった。

 「MEDIAS」を手にして、新たに「Runkeeper」というアプリを利用しはじめた。米国ボストンに拠点を置くFitnessKeeper社が提供し、日本語表記対応アプリではないものの、iPhone版も存在して、ユーザーインターフェイスもわかりやすく、無料で走行距離やルート、ペースを記録できるという優れものだ。登録できる運動の種類として、ランニングやサイクリング、ウォーキングなどが用意されており、一定の運動ごとに音声ガイダンス(もちろん英語)で、走行距離やペースなどを読みあげてくれる。活動結果を登録するとTwitterやFacebookに投稿してくれるので、他のユーザーの活動を見て刺激を受けることも多い。

 そこで、ジョギングだけではなく、少しでも長く歩く際はできるだけ記録しようと思い立った。帰宅時には編集部最寄り駅(市ヶ谷)から1つ隣の四ッ谷駅まで目指すのだが、編集部を出て「Runkeeper」を起動した。バックグラウンドでも計測してくれるので、アプリを起動したまま家族へ電話してテクテク歩いていると、突然、耳元で英語を喋る声が聞こえてくる。驚いて、耳を澄ましてみると「Runkeeper」の音声ガイダンスだ。MEDIASのスピーカーと受話口は同じ場所にあるので、通話中にアプリの音が耳に直接届いたのだ。アプリの音量は通話音量と別の設定になっており、また通話相手には聞こえないようだが、これにはちょっと驚いた。

 不意に耳元で他のアプリの音が鳴る、なんて体験は、今までのフィーチャーフォンでは味わったことがなかった。しかも関口は、走りながら聞こえるよう、こうした効果音の音量を最大にしていたのも耳に響いた要因の1つ。マナーモードでの動作はまだ試していないが、通話前には、他のアプリはできるだけオフにしたほうがいいかもしれない。スマートフォンのマルチタスクが従来のケータイとは一線を画す使い勝手であることを改めて知ったのであった。