LYNX SH-10Bで原稿を書いてみた

2010年10月20日 06:00
(関口聖)

 QWERTYキーあるんだから、と以前もケータイで原稿作成に挑戦したことがある。そのときはBluetoothキーボードを使い、タイピングはなんとかできたが、ケータイ的日本語変換とパソコンライクな文字入力はいまいちマッチせず、仕事には厳しいと判断した。

 ところが、LYNX SH-10Bでチャレンジしてみると、キートップの小ささは苦しいものの、デフォルトの日本語変換でもそこそこイケそうな雰囲気。プリセットの「メモ帳」アプリは、テキスト入力だけなら問題ない。外部キーボードが使えれば会見取材にも使えそうで、メモを取るツールとしての可能性を大いに感じさせる。

 自分の原稿を執筆することだけではなく、他の人が執筆した原稿を確認、校正することもあるが、メールで受け取った原稿を見るだけならともかく、LYNX SH-10Bで校正となるとちょっと辛い。そういったアプリがあれば、と軽く探してみたが、見つけられなかった。ちなみに、ZIP形式で送られてきたメールは「UnZip」というアプリで解凍できた。ファイル名に日本語が用いられていると文字化けしてしまったが、テキストファイルの中身には問題なく、デフォルトのメモ帳アプリで開くことができた。

 写真加工もできないかと、「Photoshop Express for Android」を入れてみたが、まず写真の取り込み方からつまづいてしまったのはココだけの秘密だ。

 できあがった原稿はメールへ全文コピペでもいいし、「Evernote」を経由してもいい。ちなみに標準のメモ帳はvNote形式で保存するが、TXT形式へ変換することもできる。「5VPN」というアプリを使えば、VPNも利用できるので、社内へアクセスして、記事掲載までLYNX SH-10Bでできるかもしれない。ちなみに端末内のファイルをあれこれ操作するため、「FSファイルエクスプローラー」というアプリを入れておいたが、Windowsパソコンのエクスプローラ風で、なにかと頼もしいアプリだ。

 いざというときのマシンとして、案外頼れそうなLYNX SH-10Bだが、メインメニューの操作でもたつく場面もあったりしてアプリの切り替えが面倒に感じられ、業務処理効率は高いと言えない。なにより関口は、執筆時における全角スペースの入力方法がわからない。まだまだ修練が必要だ。