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意外に役立つ「ナックルジェスチャー」

【HUAWEI P10 Plus】

ナックルジェスチャーは「設定」→「スマートアシスト」→「モーションコントロール」で設定可能

 前回、HUAWEI P10 Plusでナビゲーションキーの機能を指紋センサーに統合すると、画面分割モードが使えなくなるといったことを書いた。しかし、僕の調査不足でした。僕の記事を読んだ方が、すぐにTwitterで「ナックルジェスチャーでできますよ!」と教えてくれました。ありがとうございます!

 ナックルジェスチャーとは、ファーウェイ製スマホのオリジナル機能。指の関節を曲げて、画面をノックするように叩いたり、画面をなぞったりして、ショートカット操作ができるというもの。現在発売されている、ほとんどの機種が対応しているはずだ。筆者は、HUAWEI P9も使っていたので、ナックルジェスチャー自体は知っていたが、そこに新しい機能が追加されていたことに気づかなかった次第。いや~、新しい機種に変更したら、細かい部分までチェックしなきゃですね。

画面をノックするようにコンコンと叩くと、スクリーンショットが撮れる。そのまま共有したり、編集したりもできる

 ナックルジェスチャーには、いくつかの機能があるが、個人的に最も重宝しているのがスクリーンショットを撮れる機能だ。画面をトントンと2回続けて叩くだけでキャプチャでき、電源ボタンと音量を下げるボタンを同時に押す一般的な方法よりも素早くて簡単。この記事に掲載したP10 Plusの画面も、ナックルジェスチャーでキャプチャしたものだ。

 画面の一部を囲むようになぞって、その部分だけをトリミングして保存することも可能。トリミングする形や範囲は、あとで補正できるので、まずは関節で円を描くようにアバウトになぞるだけでOK。ウェブページの一部を切り取って保存したり、メールで送ったりできるわけだ。トリミングした画像に手書き文字などを添えて、SNSで共有することもできる。

ウェブページや画像、ドキュメントの一部を関節でトリミングした後、切り抜く形や大きさを指定できる
そのまま画像編集して、LINEで共有したりできる

 さらに、画面に「c」と描いてカメラを起動したり、「e」と描いてブラウザを起動したりできる機能もある。「c」「e」「m」「w」の4つの文字に紐付けられ、ダイレクト起動するアプリは変更可能。描画からの反応もスピーディーなので、素早く起動したいアプリには最適だ。しかし、カメラのように頻用するアプリは、ホーム画面のドックなどにアイコンを配置し、それをタッチして起動するほうが容易だ。この描画によるアプリ起動は、インストールするアプリが増えてからこそ、役立つ機能だと思う。よく使うが、人には見られたくないので、ホーム画面のトップには置きたくない……、そんなアプリって1つや2つはありますよね? そんな、こっそり楽しみたいアプリを登録しておくと便利だろう。

「描画」はデフォルトはOFFになっていた。「m」には「音楽」、「w」には「天気」が初期設定されていたが、自分の用途に合わせて変更した
同様の機能は、他のメーカーも導入しているが、ファーウェイは関節を用いることで誤作動が生じにくく、反応も速いように感じる
ナビゲーションキーを指紋センサーに統合し、履歴ボタン(マルチタスクボタン)を押せない状態でも、画面に横線を引くだけで、マルチウィンドウに切り替えられる

 そして、筆者が読者に教えてもらったのが、指の関節で画面に線を引くことで、スクリーンを分割し、2つのアプリを同時に使う「マルチウィンドウ」を起動できる機能だ。縦画面の場合は、画面の中央あたりに横に線を引き、横画面の場合は、縦に線を引くという直感的な操作で分割できる。おおっ、これは簡単! 便利! と思ったのだが、まだ、マルチウィンドウの便利さは実感できず、活用の場がないのが現状だ。

画面が分割され、上に利用中のアプリ、下にマルチタスク画面が表示
境界線の中央をタップすると、このアイコンが表示。左の矢印のアイコンをタップすると上下が入れ替わる。右の「×」をタップすると、下の画面が消えて、通常の画面に戻る