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2年後を見据えたいい買い物? arrows Beにチェンジ

【arrows Be F-05J】

新割引施策を利用できる「arrows Be F-05J」に変更した

 NTTドコモの富士通製ミドルレンジ端末としては3代目となるarrows Be F-05Jに変更した。6月1日に発売されたこのF-05J、実は前モデルのarrows SV F-03Hとボディカラー以外はハードウェア面でほとんど変わりはなく、搭載しているチップセット(MSM8916、1.2GHz)、メモリ(2GB)、ストレージ(16GB)、サイズ(約144×72×7.8mm)、重量(約141g)、バッテリー容量(2580mAh、3日間もち)など、そっくりそのまま引き継いでいる。

 なので、新機種に突出した目新しさを期待している人にとっては、なんだか退屈な端末に見えてしまうかもしれない。けれど、これまで通り米軍物資調達基準のMIL規格対応で、お風呂対応の防水・防じん性能を備えているのも同じということもあって、個人的には“鉄板感”のある、安心できる端末になったなあ、と思っていたりする。

レッドのボディカラーは爽やかさのある赤で、かなりお気に入り
ワンセグに対応し、アンテナ内蔵というのも安心できる要素の1つ
F-05Jのディスプレイは約5.0インチ。フラッグシップを中心に5.5インチ以上が増えている今となってはちょっと小さく感じるサイズだ

 ただ、全く変わり映えしない、というわけではない。F-05Jはarrowsシリーズでは初となるAndroid 7.0端末となるのだ(実際に採用されているバージョンはAndroid 7.1.1)。arrows SV F-03Hとarrows NX F-01Jも6月22日になってOSアップデートによりAndroid 7.0対応機種となったが、このAndroid 7.0のおかげでF-05Jは、ハードウェアは変わらずとも大きな進化を果たした。

 特に個人的にうれしいポイントが、F-05Jのコンパクトな画面を、広く使えるようにする各種機能が用意されたこと。具体的にいうと「マルチウィンドウ」と「表示サイズ」変更の機能だ。

マルチウィンドウで画面を上下に2分割。ツイートをチェックしながらの動画再生もOKだ

 マルチウィンドウは、画面を2分割して、それぞれに別のアプリ画面を表示できる機能。何かのアプリを使用している時にタスクボタンを長押しすることでマルチウィンドウ化されるようになっている。これにより、たとえばツイートを眺めながら動画アプリを見たり、Webブラウザー上でコピーした住所をマップアプリにすばやく貼り付けたりと、マルチタスクな雰囲気で活用できる。

 ただし、今あるアプリの全てがマルチウィンドウに対応しているわけではないのが残念なところ。同時表示するアプリの組み合わせの自由度が上がれば、さらなる利便性を追求できそうなのだが……。これについては、今後のサードパーティーアプリの対応に期待するしかないだろう。

アプリ間でコピー&ペーストするには今までいちいち画面を切り替えなければならなかったが、マルチウィンドウでそんな手間を省略できるようになった
マルチウィンドウ非対応アプリもまだ多い。今後の対応に期待したいところ

 もう1つの「表示サイズ」変更機能は、画面上の文字やアイコンなどの大きさをまとめて変えるもの。「小・中・大」の3段階があり、標準設定は「中」サイズとなっている。もちろん標準の「中」でちょうどいい、という人もいるだろうけれど、コンパクトな5.0インチクラスのF-05Jであっても、「中」だと少し“見やすすぎる”ことがある。そんな時、「小」に設定してメニューの文字サイズやアプリアイコンのサイズを小さくすることで、画面内の情報量を増やすことができるのだ。

表示サイズの設定画面
表示サイズ「小」
標準の表示サイズ「中」
表示サイズ「大」はシニアユーザーにとっても便利かも

 これらマルチウィンドウと表示サイズの設定を組み合わせることで、1画面内で見渡せる内容は格段に多くなる。仮想的に画面サイズ(または解像度)が大きくなったような感じがしないでもない。F-05Jの画面解像度は720×1280ドットなので、決してフラッグシップ端末のような高精細画面ではないのだが、表示サイズを小さくしても視認性は十分に確保されている。

 そして、やっぱり一番うれしいのは、料金面でスペシャルな割引施策「docomo with」を利用できることだろう。月額費用が永久に1500円引きになるというものだ。筆者の最近の月額費用はだいたい9500円〜1万円付近をうろうろしていたのだが、マイナス1500円ということは、それが8000円~9500円に落ち着くということ。あれ? そんなに安くなってないかな?

 そう。たしかに単月で見ると安さを実感することは少ないかもしれない。けれども、年額で見ると1万8000円。F-05Jの一括支払時の端末代金がドコモオンラインショップで2万8512円であることを考えると、そこそこインパクトが大きい。でもって、2年間なら3万6000円だ。つまり、2年後に登場するかもしれないarrowsシリーズの次の新ミドルレンジ端末を、その節約できた分で購入できちゃうのである。2年先を見越してF-05Jにする、という考え方もアリなのかも。