みんなのケータイ

「転ばぬ先の杖」なGalaxyアカウントへのバックアップ

【Galaxy S8+ SC-03J】

 ドコモ版のGalaxy S8+が、割れてしまった。本来であれば、ここに購入報告を書こうと思っていたところだが、まさか先に壊してしまうとは……。詳しくは、近日中に掲載されるはずの、「The クラッシュ!」をご覧いただきたい。端末自体は、ケータイ補償で、無事に原状回復(?)している。

メイン端末を「Galaxy S7 edge」から「Galaxy S8+」に機種変更した
入っていてよかったケータイ補償

 ケータイ補償を使って、新しい本体が届いたあと、すぐにセットアップを開始した。Galaxy S8+はメイン端末として、仕事のメールやスケジュール管理、取材の録音などなどに活躍している。おサイフケータイのデータもここに集約しているため、ないと困る存在だ。ただ、AndroidはiPhoneのように、PCなどに丸ごとバックアップを残して、一気に中身を入れ替えることができないため、正直なところ「面倒だなぁ」と思っていた。

 ところが、Galaxy S8+の再セットアップは、1時間程度で終わってしまった。思っていた以上にあっけなかったのは、「Galaxyアカウント」に取っておけるバックアップのおかげだ。Galaxyアカウントのバックアップは、ホーム画面のアプリの順番や、ボイスレコーダーの中身、アラームの設定や各種設定などを、丸ごとクラウド上に保存しておける機能。実はケータイ補償を使う前に、この設定をしておいたおかげで、必要なデータの多くがクラウド上に残っていた。

 実際に試してみたところ、まずGoogleアカウントに保存してあったバックアップ情報を元に、アプリのインストールが始まった。これはネットワーク経由で行われるため、出先などでやらない方がいいだろう。それと同時に、Galaxyアカウント経由での復元も始まった。ホーム画面もすぐに丸ごと復元され、インストールが終わっていないアプリは、グレーのアイコンで表示されるようだ。

Galaxyアカウントに、各種データを自動でバックアップすることができる
復元直後の画面。Google Playからインストールが終わっていないアプリは、アイコンがグレーで表示される

 復元が一通り終わると、データはほぼ元通りの状態になり、すぐに使い始めることができた。ただし、おサイフケータイや一部のアプリは、再設定が必要となる。アプリの中には、Googleのバックアップ機能を使っていないものがあるからだ。感触でいうと、銀行系のアプリは比較的面倒なことが多い印象を受ける。実際、三菱東京UFJ銀行のアプリも、じぶん銀行のアプリも、電話での認証を含む、再設定が必要になった。

おサイフケータイのデータは復元できないため、再セットアップが必要
銀行系のアプリも、軒並み再設定が必要だった(ソニー銀行を除く)

 完全ではないとはいえ、バックアップ機能のおかげで、かなり再設定の時間を短縮できた。この機能、実は同じ端末同士でなくてもよく、過去のGalaxyからでもデータを復元できるという。Androidの場合、メーカーごとに機能差があり、OSのバージョンも常に一緒とは限らない。そのため、この機能でも、機種によっては一部復元できないこともあるという。とはいえ、これだけ再設定の手間が減ると、“次もGalaxyでいいか”と思えてくる。まさに怪我の功名だったが、いい機能に気づくことができた。