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Galaxy S7 edgeの後継として選んだあのスマホ

【Galaxy S8+ SC-03J】

1年間使い続けた「Galaxy S7 edge」。ケースはつけておらず、何度も落としてフレームには多数の傷が。ただし、ガラスは1度も割れなかった

 「Galaxy S7 edge」を使い続け、約1年が経過した。実は、メイン端末にしているスマートフォンとしては、これが最長記録。この仕事をしていることもあって、基本的に商戦期ごとに買い替えていたが、冬に「Galaxy Note7」の発売が見送られてしまったため、なんとなく機種変せずに過ごしてしまっていた。

 もちろん、黎明期のころとは異なり、Galaxy S7 edgeは今も現役で、大きな不満は感じていない。Android 7.0にアップデートした後、写真が保存されていなかったり、指紋認証の精度が併用しているiPhone 7やHUAWEI Mate 9と比べて今ひとつだったりと、完ぺきではないものの、写真はキレイに撮れるし、サクサク感も十分で、がんばればもう1年使い続けられる気はする。カメラについては、夏モデルの「Galaxy S8」「Galaxy S8+」でも大きな進化はしていなかったので、なおさらだ。

並べてみると、Galaxy S8/S8+のデザインが洗練されていることがよく分かる

 一方で、やはりGalaxy S8/S8+を見てしまったあとだと、パッと見たときに、Galaxy S7 edgeには古さのようなものを感じてしまう。それだけ、ベゼルをギリギリまで細くしたGalaxy S8/S8+のインパクトは大きかったということだ。米ニューヨークで開催された発表会では、歴代の転換点になった携帯電話、スマートフォンのシルエットを映しながら、同機種がいかにデザインとして斬新かを説明していたが、筆者もそれと同様の印象をいだいた。デザインを大きく進化させたと言っているのも、納得だ。

 機能面では、やはり18.5:9のディスプレイが気になっている。現行のGalaxy S7 edgeと比べると、どちらもサイズ上はディスプレイが大きい。縦に長いことで、ブラウザは情報量が増え、アプリによってはメッセージのやり取りもスクロールせずに見ることができる。Twitterのタイムラインをさかのぼる際にも、便利そうだ。マルチウィンドウも、実用的に使えるだろう。

シネマスコープサイズの動画を再生すると、黒帯がちょうどエッジスクリーン部分に来るため、画面いっぱいに映像が表示されているように見える

 また、映画を見る際にも、このディスプレイは最適だと感じた。というのも、出張の際に、iPad Proに映画をダウンロードして見ることがあるが、21:9のコンテンツだと、やはり上下の帯が目立ってしまう。いわゆるシネマスコープサイズの映画を再生するには、16:9だと物足りないというわけだ。かといって、スマートフォンサイズのGalaxy S8/S8+で映画を見るかはまだ分からないが、少なくとも上下の黒帯が少なくなることで、没入感は上がるかもしれない。

 一方で、並べてみるとすぐに分かるが、Galaxy S8は横幅がスリムになっている。逆にGalaxy S8+は、Galaxy S7 edgeよりやや大きい程度のサイズ感だ。スペック上、ディスプレイサイズは大きくなっているが、これは数字のトリックのようなもの。特に、4:3で撮った写真などを見るときは、Galaxy S8だとGalaxy S7 edgeよりも小さく表示されてしまう。Galaxy S7 edgeを起点に考えると、買うべきなのはGalaxy S8+だと感じ、ドコモの発表会後、即座に予約をした。

Galaxy S8は、Galaxy S7 edgeよりコンパクトだと感じた
魅力に抗うことができず、発表会直後に、予約してしまった
背面の指紋センサーには、特にGalaxy S8+だと指が届きにくかった

 ニューヨーク、韓国、日本と、Galaxy S8+に触れる機会は何度かあったが、現時点でやや気になっているのが、指紋センサーの位置。指紋認証は、顔認証や虹彩認証が効きづらい、寝室などの暗い場所で使う可能性があるだけに、もう少し触りやすい場所に配置してほしかった。特にサイズの大きなGalaxy S8+では、片手で持ったとき、指が届きにくい。同様に縦長のため、通知パネルを上から引っ張りづらいとも感じた。これはアプリを入れれば解決できる問題かもしれないが、他の機種のように画面を下に下げられるようにするなど、何らかの工夫がほしかった印象だ。

 発表会で触ったレベルでは細かな不満もあったが、この比率のディスプレイからくるデザインは、代えがたいものがある。機能も充実しているため、発売が今から楽しみだ。ドコモ版は一括価格が12万円弱とややお高めで、正直初めて聞いたときは耳を疑ったが、そのぶん月々サポートがGalaxy S7 edgeのときよりたくさんつくので、よしとすることにした。購入後に気づいたことは、このコーナーでも随時レポートしていきたい。