みんなのケータイ
Android 7.0になった「Galaxy S7 edge」のここが○、ここが×
【Galaxy S7 edge SC-02H】
2017年3月31日 06:00
ドコモ版「Galaxy S7 edge」が、Android 7.0 Nougatにアップデートされた。アップデートは、3月16日に開始。その後、「省電力モード」や「緊急時長持ちモード」に不具合が見つかり、本稿執筆時点ではアップデートが一時中断している。筆者の環境では今のところトラブルは起こっていないが、早期の再開を期待したいところだ。
不具合があるとはいえ、Android 7.0のGalaxy S7 edgeはなかなか使いやすい。発売から使い続けてきたこともあって、動作が徐々に緩慢になってきていたが、OSのアップデートでそれも解消された。ストレージ(ROM)の空き容量も増え、快適さは上がっている印象だ。個人的には、よりすっきりしたユーザーインターフェイスのデザインも気に入っている。
機能面では、通知から直接Gmailの返信ができたり、複数あるメールを個別に削除できたりする点が便利だ。これは、Android 7.0で通知の機能が強化されたためだ。ディスプレイ設定から解像度を変更できるようになったのも(標準ではフルHDになっている)、Android 7.0からの機能。こちらはOS標準ではなく、サムスンが独自に実装しているようだが、WQHDの解像度は5.5インチ程度だと不要なことも多いため、解像度を落として消費電力を下げられるのはうれしい改善点といえる。
独自機能の強化という点では、画面消灯時に時計やカレンダーなど、一部の情報を表示できる「Always On Display」も強化された。Android 7.0のGalaxy S7 edgeでは、ここにメールやLINEなどの各種通知を表示できるようになっており、情報量が増えた格好だ。Always On Displayは、ワイヤレスチャージャースタンドに置いているときに重宝していた機能だが、どんな通知が届いているのかが分からないのは難点だった。その不便が、アップデートで解消された格好だ。
変更点が多く、全体的に満足度が高いアップデートだったが、逆に使いづらくなってしまったところもある。不具合の可能性もあるため、今後のアップデートで修正してほしいポイントだ。1つ目が、カメラ。カメラ撮影後にギャラリーをカメラアプリから開くと、動作がややぎこちなくなる。これはアップデート前はあまり目立たなかったことなので、ぜひ改善してほしい。
それ以上に注意したいのが、撮影直後にカメラアプリを終了させると、写真が保存されていないことがある点だ。撮影後にきちんと確認しておけばいいが、いつもできるとは限らない。サッと撮って、本体をしまってみたものの、後で写真がなかった……という事態になるおそれもありそうだ。
Twitterで他のGalaxy S7 edgeユーザーに呼び掛けてみたところ、多かれ少なかれ、同様のトラブルが発生しているようである。中にはAndroid 6.0のときに起こっていたが、アップデートで解消したという人もいたため、個体差や環境による違いがあるのかもしれない。
また、厳密に検証したわけではないが、バッテリーの持ちが若干悪くなった印象もある。Galaxy S7 edgeはもともと、そこまでバッテリーの持ちがいいわけではかったが、使い方は変わっていないのに、モバイルバッテリーの出番が以前より確実に増えている。ここに関しては、設定を見直すことで、改善の余地があるのかもしれない。
良し悪しの判断がしづらいのは、指紋センサー。ロックが解除されるまでのスピードが大幅に上がり、一見しただけだと精度が上がったようにも思えたが、実際には読み取りに失敗することが多々ある。以前より精度が落ちたわけではないものの、逆に精度が上がっていないのは残念だ。
筆者が常用している端末は、Galaxy S7 edge以外に、アップルのiPhone 7やファーウェイのMate 9があるが、それらと比べると、指紋の読み取りに失敗することが多い。あくまで感覚値だが、2~3倍は失敗の回数が多い気がしている。指紋センサーについてはハードウェアも絡んでくるため、アップデートでは直しようがないのかもしれないが、今後の改善に期待したい。