みんなのケータイ

音楽以外で地味に便利な片耳Bluetoothヘッドセット

【iPhone 7】

BSHSBE23

 ここ1カ月ほどは、バッファローの「BSHSBE23」という片耳タイプのBluetoothイヤホンを持ち歩いている。オーディオ系プロファイルに対応するものの、片耳なので音楽を聴くのには不向きだが、これがなかなか使い道が多いのだ。

 大きな用途のひとつは、Pokémon GOだ。スマホをポケットに入れたままでも、ポケストップやポケモンの出現音を聴くことができ、歩きスマホせずに済む。ボール投擲後、捕らえたか逃げられたかを音で知れるのも地味に便利だ。アプリ内の設定で音楽だけオフにしておくと使いやすい。

ベイスターズ三浦選手の引退試合を新幹線車中から視聴するのにも活躍

 もう今年のレギュラーシーズンは終わってしまったが、プロ野球中継の視聴にも活用していた。電車などでネット中継の映像を視聴するときも、片耳イヤホンならば車内アナウンスを聞き逃さないし、ケーブルが邪魔になることもない。長時間着用で耳穴がかゆくなってきたら、別の耳に付け替えれば良い。映像を視聴できないときも、Radikoでラジオ中継が聴取できれば、歩きながらでも実況で試合の状況がわかる。

 iPhoneの音声コマンド機能の「Siri」も便利だ。BSHSBE23のメインボタン短押しでSiriを起動できる。Apple WatchでもほぼハンズフリーでSiriが使えるが、返答が画面に表示されるので、歩きながらとかだとやや使いづらい。簡単な確認や入力ならば、ヘッドセットの方が便利なのだ。

iPhoneとの組み合わせではSiri活用が便利

 たとえば「今日は傘が必要?」や「明日の予定を読み上げて」、「いまの時間は?」といった確認ならば、音声だけで済む。

 さらに「通知は」で新着通知のアプリ名と通知内容を読み上げたりできる。Apple Watchなどの通知デバイスを持っていなくても、iPhoneを取り出さずに通知確認できるのはかなり便利だ。

 Siriでは「明後日の12時にリマインド」と言うと、「わかりました。内容を教えてください」と言われ、そこで「床屋」などと返せば、リマインダーに「床屋」という用件が明日12時で入力される。このように、受け答えが連続する場合も、「腕時計に話しかける」形式になるApple Watchより、ヘッドセットの方が使いやすい。

 もちろん、ハンズフリー通話にも使える。しかし上記のように、通話以外の活用方法が多いため、ハンズフリー通話は「ついで機能」な感じでもある。

microUSBで充電できるが、カバーがやや開けにくい

 BSHSBE23は本体が非常にコンパクトで、ケーブルも絡まず、衣類やカバンのポケットに入れても邪魔にならない。むしろなくしそうな小ささだが、このBSHSBE23の価格は量販店で2000円未満(Amazonなら1659円)とへたな有線イヤホンより安いくらいで、使い捨てにはできないものの、トラブルで壊したり紛失したときもダメージが小さい。

 アップルの「AirPods」でも似たようなことはできるし(あちらは両耳で音楽を聴ける)、AndroidならXperia Earも多機能で使いやすい。しかしいずれも2万円近く、気軽に買えるものでもない。一方、片耳のBluetoothヘッドセットは枯れたジャンルなので、価格も安い製品が多く、十分にコンパクトで省電力だ。音楽鑑賞やハンズフリー通話をしない人も、1個買っておいて持ち歩いてみてはどうだろうか。