みんなのケータイ

「被写界深度エフェクト」を楽しむも激しいシャッター音に屈する

【iPhone 7 Plus】

 前回はオーダーしたiPhone 7 PlusとApple Watch Series 2がまだ来ないと嘆いていましたが、現在は無事受けとって使用中です。

今回はシルバーの256GBをチョイス。データ保存で絶対困らなそう
左側がF1.8で35mm換算で28mm相当の広角レンズ、右がF2.8で35mm換算で56mm相当の望遠レンズという、ダブルレンズがウリ

 iPhone 7 Plusといえば、やはり個人的に注目していたのが、背景をボカした写真が撮れるという「被写界深度エフェクト」(ポートレート)です。もうそのために選んだといってもいいくらい。いや、画面の大きさもキビキビした動きも防水機能もFelicaも大きな魅力なんですが。

 さっそく「iOS 10.1 パブリックベータ」に参加登録し、ソフトウェアアップデートしたところで、その機能を手にすることができました(あくまでも自己責任)。

 カメラを起動すると、撮影メニューの中にそれまでなかった「ポートレート」という文字が現れました。選択すると画像がグッと倍にズームされると同時に、「被写界深度エフェクト」という文字が現れます。ピントを合わせたい部分をタップすると「離れてください」という指示が。好きな距離で撮れるわけはないようですね。

いわゆるβ版を入れたところ、「ポートレート」モードが追加されました
「ポートレート」を選択すると56mm相当まで拡大され、距離の調整を求められます

 距離を調整して、ちょうどいい位置に来ると「被写界深度エフェクト」が黄色くハイライトされます。ここがシャッターを切るタイミング。撮影すると、エフェクトが適用された写真と、オリジナルが2枚保存されます。

 これが結構いい。35mm換算で56mm相当になり、被写体のゆがみも少なく、一眼カメラで撮影したような写真が撮れるようになりました。

ちょっと離れてピントの場所を調整したら、「被写界深度エフェクト」がONに
被写界深度エフェクトが効いていない1枚
被写界深度エフェクトが効いた1枚
「ポートレート」で撮影された写真には、左上に「被写界深度エフェクト」と表示されています。ちなみに以前は「奥行き効果」とあったので、今後また変わる可能性はありそう
ポートレートモードの例

 焦点距離は約30cm以上240cm以内と限られるため、好きなタイミング(距離)でシャッターが切れない、被写界深度エフェクトがONになったときしかその効果を得られない、絞りは変えられないといった制約はあります。また、たまに機械学習がまだ足りてないのか、ガラスの縁や箸、ストロー、茎、紐といった細いもの、背景に近い色のパーツなどは一部が消えてしまうこともあります。しかし、うまくハマれば仕事にも使えるくらいの見栄えになり、iPhone 7 Plusにしてよかったと思えました(β版の仕様なので変更される場合があります)。

焼き鳥がいい具合に主張しています
炭火で焼かれる秋刀魚も「ポートレート」で。焼き網が突然部分的に消えるなど、よく見ると不自然さはあるものの、イメージ通りの雰囲気に撮れています

 しかし、ガシガシ撮るには大きな足かせが。なぜかこのモデルになって、あのシャッター音が一層激しくなっているようなのです。「カシャーーッ!」というiPhone特有のあのシャッター音です。

 結局、「被写界深度エフェクト」を楽しみたいと思うものの、毎回周りの人に振り返られるのが気恥ずかしくて、以前使っていたiPhone 6sのカメラ同様に外で使うことはほぼ諦めてしまいました。「被写界深度エフェクト」の利用は自宅などの限られた場所になりつつあります。

 最近のAndroid端末のシャッター音はとても控えめですよね。「チャ♪」くらいなので、飲食店で撮影しても視線が集まることはまずありません。そもそも無音で撮れるカメラアプリも豊富に出回っているわけですし、なぜiPhoneばかりあのような音になるのか不思議です。

 と愚痴ったところでシャッター音は消せないので、写真は主にAndroid端末で撮影し、どうしてもiPhone 7 Plusで写真を撮りたくなったら、Lightning端子に接続して使うカメラ「DxO ONE」を使っています。

こちらがかなりマニアックな(?)カメラ「DxO ONE」
Lightning端子につなぐとiPhone本体がモニター&ストレージに。シャッター音はしません!

 あんなに期待した機能なのに、使うと楽しいのに、使うのがためらわれるのはとてももったいない。「ポートレート」が正式に登場するときは、せめてあの音を今の半分くらいに(できればオフに)してもらえないかと切に願う次第です。「DxO ONE」についてはまた後日。

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