スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

過去のスケジュールはオモロイ!

そうだ、来年からまた、紙の手帳を使ってみよう♪

毎年・年末にいつも凝るコト

 毎年、年末になると必ず買うモノと言えば、ワタクシの場合は翌年用の卓上カレンダーです。ここ15年くらい毎年、同じスタイルの卓上カレンダーを購入して使っています。モノは、高橋書店の「No.E152エコカレンダー卓上[B6サイズ]」(公式ページ)です。毎年コレ。絶対コレ。

高橋書店の「No.E152エコカレンダー卓上[B6サイズ]」、月曜始まりで1カ月表示の卓上カレンダーです。それぞれの「日の枠」に3件程度の予定を書き込めます。
1カ月表示の「横罫」カレンダーとしても使えます。本体を裏返すと同じ月の別タイプ表示になりますので、両タイプのカレンダーの併用も容易。コンパクトなので、そのまま持ち出すこともできます。

 ヒッジョーに便利な卓上カレンダーです。……ホントはA5サイズが欲しいんですけど、このタイプで月曜始まりってB6サイズしかないようです。

 ちなみに、スケジュールはこの卓上カレンダーとGoogleカレンダーの両方に書き込んでいます。二重化になっちゃってまして、ホントは一本化したほうがイイんですが、何かと便利なので両方を併用しています。

 具体的には、まず予定がおおまかに発生したら、それを付箋に書いて卓上カレンダーに貼付。予定が確定したら、その日にち時刻などを卓上カレンダーに書き込み、さらに細かなデータを含んだ情報をGoogleカレンダーに書き込みます。卓上カレンダーに視線をやれば1カ月の予定を鳥瞰でき、予定詳細はPCやスマートフォンで確認、という感じで使っています。

 さて、年末になるとこの卓上カレンダーを買い替えるわけですが、このタイミングでいつも、その一年の行動をふり返ってしまいます。振り返りつつ、一年にあったアレコレを思い出して、「そう言えばあのとき写真を撮ったなあ」「あの件って結局どう収束したんだっけ?」と考えつつ、それらを改めて確認し始めたりします。

 結局、あやふやな記憶を確実なものにしたいような気分になり、写真を閲覧し、関係資料を開き、それぞれの顛末をGoogleカレンダーのメモ欄に書き込んでみたり。卓上カレンダー買い替えをきっかけとして、一年の過去スケジュールの総ざらいに凝る一日となるわけです。ときには二日にわたることも。

 ともあれ、ちょいと以前のコトをふり返るのって、けっこー愉快。その点、紙にスケジュールが書いてあると、パラパラめくりつつ複数ページを並行的に見るようなこともできるので、「予定回顧」が捗っちゃいます♪

過去のスケジュールはオモロい!

 過去のスケジュールは、たまに見ると「あぁこの年にはアレがあったんだ!」的にイロイロ思い出せて非常に愉快です。「うっわ、この年はサイアクのあの問題があったよな……」などと不快になることもあるわけですが、どちらにせよ「自分の過去の予定(というか行動)がリアルに記録されている」ので、何かと興味深いものです。そんなわけで、過去のカレンダー等々は捨てずに保管していて、たまぁ~に、見てオモシロがったりしております。

 試しに、まだ少し前のコトではありますが、2015年の卓上カレンダーをふり返ってみましょう。だいたいの予定は何となく記憶に残っていますが、意外なのが「えっ、この月ってこんなに忙しかったの?」とか、逆に「この月は暇だったんだなぁ」ということです。具体的にカレンダーを見てみましょう。

2015年の卓上カレンダーで、赤字で予定が書き込んであります。まだ日が浅い過去なので、一部予定はモザイク処理をしています。それにしても、1月は超ヒマ! その一方で3月はヤケに忙しいことが、一目でわかります。

 1月はヒマですな~。毎年わりと暇な1月ではありますが、この年はとくにそうだったようです。しかも16日に軽い打合せが2本、19日に1時間かからない撮影が1本、29日は夜からの新年会でした。なお、なぜ詳しいことがわかるかと言うと、予定の詳細はGoogleカレンダーに書き込んでいるからです。

 一方、3月はヒッジョーに忙しかったようです。年度末~年度替わりという時期で、毎年忙しくナリガチなんですが、この年はちょっと異常な忙しさ。なんでだろう? と関連資料を漁ってみましたが、たまたま忙しかっただけのようです。

 余談ですが、日頃撮ったスナップ写真や日記や健康の記録などを、年月日で整理しておくと、「予定回顧」の便利な資料になります。「2015年の3月はヤケに忙しかったけど、ナゼ?」という場合、写真や各種記録を見ると「あ~、なーるほど!」と忙しかった理由が判明することがあるからです(今回は判明しませんでしたけど)。

 てな感じで、過去のスケジュール、我ながらオモシロく見ることができます。また、第三者的に「50過ぎのあるフリーライターの日常」として見たりしてもオモシロイかもしれません。忙しいときは超忙しくて、暇なときは不安になるほどヒマ! ……フリーになりたての頃は、こういう「仕事のバラつき」が大きな不安につながったものです。現在は慣れましたけど。

さらに昔のスケジュールはさらにオモロい!

 過去のスケジュールつながりで「そう言えば1990年代の手帳があったな」と思い、引き出しを漁ってみましたところ、当時のスケジュール手帳がどっさり見つかりました。パラパラッと見てみると、あらオモシロい! 若い頃はヒマなときは超ヒマだったけど、忙しいときは寝る間もないほど働いていた……ような気がしなくもないけど、ともあれ、こんなコトしてたんだなぁ~、という様子が窺えました。

 オモシロいかもしれないので、その手帳のページを公開してみましょう。1992年のスケジュール手帳です。もう25年くらい前のスケジュールなので、内容的にも支障がないと思いますのでそのまま掲載してみます。

 なお、ご参考までに、当時のワタクシは、編集や執筆を行うフリーランスで、ゲームやコンピュータ関連の雑誌や書籍の仕事をアレコレ掛け持ちしていました。それ以前は出版社で契約社員(いわゆる非正規雇用者)として編集・執筆をしていましたが、それを辞めてフリーになって2年目くらい、のスケジュールです。

どちらも1992年のスケジュール手帳です。左は「半月で2本しか出掛ける用事がない状態」のもの。27日は取材だけで、直接お金にはならない仕事です。8日も打合せだっぽいです。ので、実質「2週間かな~りヒマ」ということがわかります。右は多忙状態。書き込みから、「週刊ファミ通」でゲーム辞書的な単行本の仕事をしていたこと、誠文堂新光社でパソコン入門書を書いていたこと、アスキーで「易占機関」というプログラム付き書籍を作っていたこと、その関連で易学者の福田有宵先生に仕事を依頼したこと等々、イロイロな仕事を請け負っていたことを思い出します。ていうか仕事受けすぎなので、こういう「忙しさが滲み出ているスケジュールの書き込み方」になっているわけですな。「凶」ってなんでしょう? 「ABE」って誰? 「決行!!」とは!? 今となっては不明な書き込みも多々あります。

 しかしまあ、上の手帳の左右の差が凄いですね。前述の卓上カレンダーの1月と3月みたいなコントラストです。それほど仕事に波があったわけですネ! 「ネ!」じゃねえよ、それから20年以上経ってる2016年だって「仕事に波」があるじゃん>俺、などと思って一瞬焦るわけですが、もうこういうのには慣れたので「そうだね~、あっはっは」みたいな心意気です。

 それにしても、過去の記録物ってのは、ナニカと興味深いです。他者が見ておもしろいかどうかはアレですが、たとえばスケジュール帳なら、それを使っていた本人と間柄が近ければ近いほど、その本人に興味があればあるほど、「へえぇぇ~」と興味深く眺められるのかもしれません。「どうせもう終わったスケジュールだし」などと捨ててしまうのは、ちょっとモッタイナイという気がしてきます。

そうだ、紙の手帳を使おう!

 日々使った手帳とかやっぱりおもしれーな、とか改めて思ったわけですが、あっ最近は手帳とか全然使ってない! スケジュールの詳細はGoogleカレンダーに記録してはいるものの、手書きじゃない! とも思いました。ん~、コレ、微妙に残念かもしれなません。

 というのは、やはり「手書き」というのは多かれ少なかれ、意図せずに「書き込みなどに感情が入っちゃう」からです。手書き文字を後から見ると、「急いでいる」「余裕がある」「テンションが上がっている」等々、書いている本人の気分が伝わってくるものです。コンピュータのテキストだと、多くのケースでわりと淡々として「メモ」にとどまり、後から読み返しても「当時の空気や感情」があまり読み取れません。それは、やはり、少々、モッタイナイな、と。

 そこで、紙の手帳を再度使い始めようかな、と思いました。ちょうど万年筆を始めとする筆記具にハマっている時期でもあり、「漢字の復習」(関連記事)もしているし、そうだ手書きだ手帳とかに手書きしてゆきたいッ! と思ったわけです。

 というわけで、年も押し迫った現在、来年から使い始める「紙の手帳」「紙のスケジュール帳」を物色中です。Googleカレンダーとかメールとかクラウドなどは相変わらず使うわけですが、平行して紙の記録媒体を「近未来に回顧したときのオモシロ・コンテンツ」としても意識しつつ使って行く予定です。

 で、既にアレコレと手帳類を買いまして、また実際に試用していくと「コレはナイ」「コレはイケる」など、いろいろ発見もありました。そのあたり引き続き研究しまして、結果は追い追いご紹介したいと思います。それでは、良いお年をお迎……あっ、まだそこまで年の瀬じゃないですので、年内、引き続きよろしくお願いいたします。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。