スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

アルミホイルの電波遮断能力ってスゴいな~!

……じゃあ類似品の電波遮断能力はどうなの?

やるなアルミホイル!

 ナニカで読んだか見たかしたんですが、アルミホイルでスマートフォンなどの端末を包むと、圏外にできるという話。試してみたら、あらホント、アッサリとスマートフォンが電波圏外となり、通話できなくなりました。アルミホイルやるな! とかミョーに感心しました。

スマートフォンをこんなふうにアルミホイルで包むと、この端末へ電話をかけられなくなります。電話をかけると「こちらはNTTドコモです。おかけになった電話は、電源が入っていないか、電波が届かない場所にあるため、かかりません」的なメッセージが出ます。ただし、隙間がないように包む必要があるようです。
雑に包んでも、隙間なく包めていれば圏外になるようです。右のように左右に隙間があったりすると、圏外にならなかったりします。

 イロイロと試してみると、端末を包むアルミホイルに、僅かな隙間があっても電波圏内となって電話がかかってくるようです。「ふうぅぅぅ~ん、微妙な隙間でも電波が通っちゃうのか」などと、な~んか興味が沸き、「じゃあアレはどうなの?」と、アルミホイル以外の電波遮断能力がどうなのか知りたくなりました。そこで、イロイロ試してみることに。

 ちなみに、上のアルミホイルはAmazon.co.jpで購入した「マイホイル」(30cm×50m)。Amazonの商品固定リンクはコチラ。以下に出てくるリンクは、それぞれAmazonの商品固定リンクです。

アルミ蒸着のあの袋は?

 アルミホイルで電波が遮られるなら……あ、アレはどう? この季節よく見かける「アルミ保冷バッグ」。薄い発砲素材の表面にアルミが蒸着されている、買い物やレジャーで使ったりする保冷バッグですな。アルミ蒸着って電波遮断にも使われると聞いたことがある(けど詳しくは知らない)し、じゃあワタクシ的に定番の保冷バッグで試しましょう♪

 モノはキャプテンスタッグの「アルミ保冷バッグ」で、サイズ違いでS/M/Lの3種類があります。Amazonでの価格はSが270円、Mが324円、Lが378円でした。

キャプテンスタッグ「アルミ保冷バッグ」のSサイズです。よくあるアルミ蒸着の簡易的な保冷バッグですな。サイズ違いでS/M/Lの3種類があり、Sサイズが幅220×襠100×高さ260mmで質量40g、Mサイズが幅300×襠140×高さ330mmで質量65g、Lサイズが幅380×襠140×高さ330mmで質量80gです。

 コレ、LサイズにMサイズを入れ、さらにその中にSサイズを入れて3重にしたりすると、真夏炎天下でもけっこーな保冷効果を発揮します。軽いのでイロイロなレジャーに便利。耐久性は大してないバッグですが、どうにかワンシーズン保つ感じです。って、話が逸れてきちゃいましたネ。

 さておき、早速試してみます。Sサイズの袋にiPhoneを入れて口を閉め、上部を軽く折り返し、iPhoneに電話をかけてみたら……あら、電話がかかりました。じゃあ袋をさらにグルグルと折って(というか巻いて)みましたが、それでも電話がかかってしまいます。もしかして、こういう製品のアルミ蒸着ってけっこー隙間がある?

 じゃあグルグル巻き状態のSサイズバッグを、さらにMサイズバッグに入れ、Mサイズバッグの上部を折り返してみました。が、それでも電話をかけられます。その状態でMサイズバッグをグルグルッと折り畳んでも……電話がかかっちゃいます。

 その状態のバッグを、さらにLサイズのバッグに入れ、バッグ上部を折り返したら、ようやく圏外。電話をかけられない状態になりました。ん~、このタイプの保冷バッグ、電波遮断には全然向かないのかもしれません。

 ツイデに似たような保冷バッグでもトライ。取っ手ナシのアルミ蒸着保冷バッグで、Amazonで「ミラクルパック」として売られていました。5枚で686円。保冷部は上記の保冷バッグと似たような触り心地なので……なんか電波遮断イマイチな予感。ともあれ、結果は……!?

端末を袋に入れるだけだと、電波圏外になりません。袋の口の部分を折っても電波が通じます。
袋の四隅を折り返すと……それでも電波圏外になりません。その状態で、さらに別の袋に入れつつ口の部分を折り返すと、やっと電波圏外になりました。

 こんな結果に。前述のアルミ保冷バッグよりは手軽に電波を遮断できますが、しかし、アルミ蒸着の袋に入れて四隅を折り畳み、さらに別のアルミ蒸着袋に入れて口を折り返すまでしないと、電波を遮断できないんですな。改めてアルミホイルって手軽で凄い! とか思っちゃいました。

スチールの缶は?

 次に思いついたのが、スチール缶。お菓子の缶などの、薄手のスチールで作られた箱ですな。これならアルミより厚い金属だし、アッサリと電波を遮断してくれるだろうと思って試してみました。結果は?

北海道みやげでおなじみ石屋製菓の「白い恋人」の缶。iPhoneを入れてフタをしっかり閉めて電話をかけると……フツーに電話がかかっちゃいました。
よくあるお菓子類の缶。これにiPhoneを入れてフタを閉め、電話をかけてみると……圏外のことも、電話がかかることもありました。

 まず、「白い恋人」の缶ですが、観察してみるとヒンジ付近に小さな穴がいくつか空いていました。電波はこの穴を通過してしまうのかもしれません。

 それからお菓子缶ですが、圏外のときも圏内のときもありました。端末にとっての電波状況が若干悪いところだと、通話圏外になりがちのようです。でも、電波状況が良好な場所では、缶の中に入れていても電話がかかってしまいます。フタのフチに隙間があるのか、材質の問題なのか、よくわかりません。しかし、スチール缶でもイマイチな結果になるとは、予想外です。

アルミタイプのジップ袋

 アルミ蒸着保冷バッグにせよ、スチール缶にせよ、な~んか予想をガスガスと裏切られたワタクシ。アルミホイルに笑われているような気分になってきましたが、引き続きトライ。試したのは、アルミタイプのジップ袋で、セイニチ「ラミジップ」です。50枚1791円。アルミをラミネートして作られたポリ袋だと思いますが、コレに端末を入れれば圏外になりそうな予感です。結果は……?

湿度や光が透過しにくいアルミタイプの厚手ポリ袋です。コレにiPhoneを入れてジッパーを閉じると……電話がかかっちゃいました。
袋の圧着部に隙間があるのかもと思い、袋の四辺を折ってみましたが、それでも電話がかかります。その状態で別のアルミジップ袋に入れて口を閉じたら圏外になりました。

 んんんん~、イマイチ。アルミホイルってホントすげーな、とか改めて思ったりしました。アルミホイルってコストパフォーマンス的にも凄いですよね(何のコスパ?)。

電波遮断ポーチ、初体験

 そうそう、アルミホイルとか缶とかじゃなくて、ケータイの類を圏外にするための専用品がありましたな。本来アレから試すべきかもしれませんが、「身近なモノで電波圏外に」という考えにアテられて、忘れておりました。

 ともあれ、テキトーなものをAmazonで購入。「電波遮断携帯圏外ポーチ」と「携帯電話圏外袋ブルー」です。前者が1180円で後者が980円でした。作りや使い勝手は前者のほうがイイ感じでしたが、さて電波遮断能力は?

横型ポーチの「電波遮断携帯圏外ポーチ」。これにiPhoneを入れるてフラップを閉じると……バッチリ、圏外です!
縦型袋の「携帯電話圏外袋ブルー」。iPhoneを入れて開口部を折って閉じると……これも圏外♪

 さっすが、専用品として売られているだけあって、問題なく圏外状態になりました。これなら端末をアルミホイルで包むよりもカンタンに圏外化できますネ♪

 ちなみに、黒いほうの「電波遮断携帯圏外ポーチ」は、ポーチ内側に端末を入れるための布袋があります。そこに端末を入れるわけですが、開口部を軽く合わせておけば、フラップを閉じなくても圏外になりました。

 また、青いほうの「携帯電話圏外袋ブルー」。こちらは内部がアルミっぽい素材です。端末を入れて開口部を軽く曲げれば、完全に閉じずとも圏外になりました。

 てゅーか、こういう電波遮断なポーチ、初めて使いました。若干の眉唾感を抱いておりましたが、使ってみると眉唾感が払拭され、実用性が感じられました。

そう言えば……OAエプロンって

 電波的なものを遮断するということで、OAエプロンが思い浮かびました。調べてみると電界波を低減するとか……よくわかりませんが、OAエプロンで端末を包んだら圏外にできるんでしょうか? 実際に試してみました。モノは「サンワサプライ OAエプロン(ネイビー) APR-309K」です。Amazonで5130円でした。

OAエプロンの裏面に「電界波低減素材」というシールド材があります。面ファスナーで固定されていて、外すことができます。
左のように、端末をシールド材で緩く包むと電話がかかっちゃいました。やっぱり少しでも隙間があるとダメなんですね。右のようにしっかり包めば圏外になりました。

 ふ~ん……。ちなみに、この製品のメーカー製品情報ページを見ますと、シールド材の素材は「ポリエステル100%、ニッケル・銅コーティング」となっていました。手触り的には布という感じなので、このシールド材を使って「電波圏外ポーチ」を自作できるかもしれませんな。

 ともあれ、こういう感じで、ここ最近は「スマートフォンなど端末を電波圏外にできるモノは何か?」的なトライに凝っていました。なお、状況や端末によっては上記の方法・素材でも圏外になったり圏内になったりするかもしれませんし、わりとテキトーなトライなので、電波遮断効果のほどは全然保証できませんので、悪しからずご了承ください。

 てゅーか、電波圏外にする必要性って……スマートフォンなら機内モードにすればいいでしょうし、どうなんでしょう? 公共の場所などで「電波遮断ポーチに入れるだけの手間でマナーを守れる」とか? 一時的に「一方的に連絡されるのを不可能にする」とか? ……電波遮断に興味は持ったものの、現実的には電波を遮断する必要性が全然ないワタクシでした。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。