ケータイ用語の基礎知識
第682回:Android Wear とは
(2014/10/28 14:05)
Android Wearとは、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス向けに作成されたオペレーティングシステムで、Googleが各デバイスメーカーに提供しています。
2014年6月に開催されたイベント「Google I/O 2014」にて正式に発表されました。
これまでにLGエレクトロニクスの「G Watch R」、ASUSの「ZEN Watch」、さらにモトローラの「Moto 360」など製品が発表されています。
最低限の操作でタイムリーな情報を提供
Android Wearのコンセプトは「必要なときに必要な情報を、最低限の操作で、わかりやすく提供するスマートウォッチ」です。ユーザーが自ら何かの情報を得ようとしたときはもちろん、そうではないときにも、スマートウォッチから、ニーズに合った情報が提供できることを目指しています。
たとえば、Googleカレンダーに登録したスケジュールに応じて、そうした予定を表示できます。あるいは、メールやメッセージといった、スマートフォン上で「通知」として表示される情報も、スマートウオッチ側で通知することが可能です。
Android Ware搭載製品とペアリングできるスマートフォンやタブレットは、Android 4.3以降と、比較的新しいスマートフォンやタブレットになります。
また、ユーザーが求めたときですが、検索を行いたいときや、ショートメールを送りたいとき、何かAndroid Wearに設定したいときなどは、最初に「OK, Google(オーケー、グーグル)」と話しかけ、音声でスマートウォッチに話しかければ実行できます。
ユーザーが出した命令は、スマートウォッチ単体でできないときには、接続しているスマートフォン、さらにはその先のインターネット上のクラウドで実行されます。たとえば、Googleのキーワード検索をする、などというのはその一例になるでしょう。
Androidスマホと連携
Android Wearは、さまざまなアプリケーションを実行することもできます。Googleやスマートウォッチメーカー以外のサードパーティがアプリケーションを作成、配布することも可能ですただし、スマートフォンのAndroid用アプリケーションではなく、Android Wear用のアプリケーションを実行することになります。
AndroidをベースとしたOSであるため、Android Wareは、小型で独立(スタンドアロン)したコンピューターとして使えます。あらかじめ楽曲データを転送しておけば、手元にスマートフォンがなくとも、スマートウォッチ上で再生して、ペアリングしたヘッドホンで聴けます。
Android Wear搭載デバイスにはセンサーも搭載されており、これらをアプリケーションで活用することも可能です。たとえば加速度センサーが使うことで、身に着けている人が歩いているのか走っているのかチェックして歩数などを記録するアプリを海発できます。