特別企画

ライカを冠するこのスマホ
まさし「究極の1台

成熟と先端を兼ね備えたフラッグシップ
「HUAWEI P9」レビュー

スマートフォンの高機能化が進み、新しい付加価値も求められるようになっている。特に、SIMフリースマートフォンの普及が進み、安価なSIMフリースマートフォンばかりでなく、ミドルレンジ、ハイエンドのSIMフリースマートフォンへのニーズも高くなってきた。そのような状況の中、ファーウェイより「HUAWEI P9」が登場する。

「HUAWEI P9」

この「HUAWEI P9」は、最大の特長としてライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載。他にも高級感あるリアルメタル プレミアムユニボディ、新世代の指紋センサー、高速な最新8コアプロセッサーと、あらゆる面で「プレミアム」なスマートフォンとなっている。4月16日より世界各国で発売されているが、日本においても6月17日の発売が決定した本機種のレビューをお届けしよう。

高級感あふれる航空機材グレードのアルミ合金ユニボディ

「HUAWEI P9」は、ディスプレイに5.2型のフルHD液晶(1080×1920ピクセル)を搭載してしている。2.5D曲線のGorillaガラスを採用の高詳細ディスプレイは、発色が鮮やかで写真コンテンツをリアルに再現する。大画面ながらもボディサイズは、70.9(幅)×145(高さ)×6.95ミリ(奥行き)と狭額縁設計となっており、片手で握りやすいサイズだ。重量は約144グラムで、本体の重量バランスの良さで、数値以上に軽く感じる。

アルミ一体型のデザインで、カラーはミスティックシルバー、チタニウムグレーの2色が用意されている。側面から背面にかけて一体成型のアルミニウムで覆われているほか、フロントガラスと側面のアルミ素材のつなぎ目もシームレスな感触となっている。

「HUAWEI P9」は、ディスプレイに5.2型のフルHD液晶(1080×1920ピクセル)を搭載

側面~背面にかけてのダイヤモンドカット

狭額縁設計かつ側面がラウンドしているのもあり、しっくりと手になじむ

本体右側面には音量ボタンと電源ボタン。本体はかなり薄く、約6.95mm。カメラレンズの出っ張りがないのは安心感がある

本体左側面のSIMカード&microSDカードスロット。microSDカードは最大128GBのものが利用できる

本体下部。端子はUSB Type-Cとなっており、高速充電が可能。同梱アダプター(5V/2A出力)では約2時間半でフル充電となる

金属の質感が映える背面。人差し指があたる位置に指紋認証センサーを搭載

ライカと共同開発したダブルレンズカメラ搭載

「HUAWEI P9」は、ライカと共同開発したカメラレンズ「SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPH」を2基搭載している。片方はモノクロセンサー、片方はRGBセンサーに対応しており、双方の撮影データを合成することで画質を向上するほか、視差情報を利用して写真の「ボケ」を意図的にコントロールが可能になる。また、通常のコントラストフォーカスに加え、視差情報を利用した「デプス(Depth)フォーカス」と「レーザーフォーカス」を組み合わせた「ハイブリッドフォーカス」でAF速度を大きく向上している。

搭載されたダブルカメラ「SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPH」。

なお、カメラ機能の詳細や、実際の作例写真などは、同日掲載の下記デジカメ Watch記事にて詳しく解説している。写真家の大杉隼平氏とその実父で俳優の大杉漣氏によるHUAWEI P9のインプレッション対談も掲載しているので、ぜひ参照してほしい。

「F0.95の世界」を味わえるライカ共同開発カメラ搭載「HUAWEI P9」

俳優・大杉漣と写真家・大杉隼平が語る

さらに進化した指紋センサー。アップデートで3D認証に対応

「HUAWEI P9」は、指紋を3Dで立体的に認証可能な最新の指紋センサーを搭載(指紋の3D認証はアップデートで対応予定)。指紋認証により端末ロックをワンタッチで解除できる。指紋センサーは、本体背面の上部に設置しており、スマートフォンを手に持った際に人差し指にて解除動作がしやすい配置だ。

なお、画面がスリープしている状態でも、電源ボタンを押したり指紋センサーを押し込んだりといった必要はなく、指紋センサーをただ「触るだけ」で端末ロック解除ができる。認証スピードは高速で、ストレスなく利用ができるだろう。

本体背面の指紋センサーは「触れるだけ」でロック解除が可能。その速度は0コンマ数秒

また、指紋センサー上で指をスライドさせることで実行する「スライドジェスチャー」機能も搭載。たとえば指紋センサーを上から下にスライドするとAndroidの通知バーを下すなど、単なるロック解除以上の使い方も可能だ。

8コアCPU「HUAWEI Kirin 955」搭載。カメラ機能専用DSP&ISPも内蔵

CPUに関しては、「HUAWEI Kirin 955オクタコア」(4コア X 2.5GHz A72+ 4コア X 1.8GHz A53)を搭載。ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark v6.1.4」ではスコアが90000台という高い数値を叩き出す。「ダブルカメラ&デュアルセンサー」関連の画像処理を行うためのDSP/ISPをチップセットに内蔵。高速&低消費電力な処理が可能となっている。

HUAWEI独自のCPU「Kirin 955」を搭載。カメラの画像処理に必要なチップも組み込まれているのは自社設計ならでは

「AnTuTu Benchmark v6.1.4」のスコア

メモリに関しては、RAM3GB、ROM32GBを搭載。特にRAMの3GBはアプリの動作の安定に寄与している。対応周波数帯に関しては、LTEカテゴリ6のキャリアアグリゲーションに対応、NTTドコモとソフトバンクの回線では最大262.5Mbpsの高速通信が可能だ。また、NTTドコモのFOMAプラスエリアの800MHz帯に対応しており、安定して電波が受信できる。

※速度はLTE規格上の最大値で、ドコモ網の場合。ダウンロード時間はラボ環境における測定結果です。
実効速度はネットワーク側の規格、使用環境や電波状況、ご契約のSIMのサービス内容により変動します。

microSDメモリカードは最大128GBに対応し、NFC機能も搭載している。バッテリーに関しては、3000mAhと大容量かつ、HUAWEI独自の豊富な省電力オプションもあり、強力なスタミナを実現できる。消費電力の大きいアプリに関しては、通知画面から通知が来て、その場で終了させることもできる。

電源プランは「パフォーマンス」「スマート」「ウルトラ省電力」の3種

ほかにも、システムの画面解像度を下げることで消費電力を下げる「画面解像度を下げて省電力」や、使用電力を最適化する診断機能、消費電力の高いアプリの監視機能など、非常に充実

細かな気遣いが感じられるオリジナルUI「Emotion UI 4.1」

搭載しているOSはAndroid 6.0、UIとして、ファーウェイオリジナルのEmotion UI 4.1を搭載している。Emotion UIは、ファーウェイ製のスマートフォンに搭載されているUIであり、使い勝手を増すためのちょっとした工夫を多く搭載しつつも、非常に軽快に動作する。

Androidのメニューボタンなどを画面の好きな位置から操作できる「フローティングボタン」

ジェスチャー機能も充実。画面をノックすることでスクリーンショットやスクリーン動画を撮影したり、指の関節で画面をなぞることでアプリを実行したりといった操作が可能

内蔵アプリに関しては、Google純正アプリに加え、ファーウェイオリジナルアプリも搭載されている。「端末管理」はシステムの最適化、バッテリーマネージャー、トラフィックフィルター、迷惑フィルターなどの機能を搭載し、より端末を快適に操作できるユーティリティアプリだ。「ファイル」はファイルマネージャーアプリで端末内に保存してある画像、音声、ビデオ、ドキュメントといったファイルのコピー、移動、削除などの操作ができる。「ギャラリー」はダブルレンズカメラで保存した写真のフォーカスを変更する機能を搭載している。「テーマ」は、画面ロックスタイル、アイコン、ロック画面、ホーム画面における壁紙の変更に対応している。

端末管理

ファイル

テーマ

高い製品品質とサポート体制を両立

SIMフリースマートフォンを使用する上でユーザーとして気になるのが、製品の質とサポートだろう。故障などの際、キャリアから手厚いサポートを受けられるとは限らないからだ。

ファーウェイは製品の耐久テストとして、約20万回のボタン押しテスト、約80万回のスクリーンタッチテスト、約2000回の25kgの負荷をかけたテスト、約10万kmの走行テストを行っており、さらに、ON/OFF試験,、SIM挿抜試験, イヤホンジャック挿抜試験, 曲げ試験, 回転落下試験, 防塵試験, 高温高湿試験といった耐久テストを実施することで、端末の品質を向上させているという。ワールドワイドで端末を販売しているメーカーとして、品質管理に関しては信頼ができるといえるだろう。

さらにカスタマーサポートに関しては、オンラインとオフラインの両方での問い合わせに対応している。オンラインでは、電話サポート、メールサポートに加え、LINE チャットサポート、PCやスマートフォンによるチャットサポートを2016年より導入している。オフラインでは、往復送料無料の宅配修理に加え、昨年より引取り修理サービスを導入している。また、2016年4月より、東京、銀座にファーウェイカスタマーサービスセンターを開設し、店頭での修理対応を行っており、送料無料で自宅まで修理完了品の送付も行っている。また、直接店頭に行くことが難しい場合は、往復送料無料の宅配修理を受け付けている。

銀座のファーウェイカスタマーサービスセンター

この仕上げ、この機能でこの価格は、まさに破格か

「HUAWEI P9」は、デザインの高級感に加え、全ての機能においてハイレベルな、ハイエンドスマートフォンだ。しかも、ライカと共同開発のダブルレンズカメラという「目玉」もありながら59,800円(税別)と、ハイエンド端末としては破格の安さとなっている。SIMフリースマートフォンは、ミドルレンジ、ローエンドの格安スマホに注目が集まっているが、今後、このような機能の優れたハイエンド端末の市場が広がっていくだろう。いわばその先鋒機種として、「HUAWEI P9」は十分期待に応えてくれる端末だ。

OS
Emotion UI 4.1(Android 6.0)
CPU
HiSilicon製 HUAWEI Kirin 955 オクタコア(4 X 2.5GHz A72+ 4 X 1.8GHz A53)
ディスプレイ
5.2型のフルHD液晶(1080×1920ドット)
サイズ
70.9(幅)×145(高さ)×6.95(奥行き)ミリ
重量
約144グラム
メモリ
RAM3GB / ROM32GB / microSD(最大128GB)
メインカメラ
約1200万画素 × 2基(F2.2)
フロントカメラ
約800万画素(F2.4)
バッテリー
3000mAh
連続通信時間
LTE:約566時間/W-CDMA:約566時間/GSM:約526時間
連続通話時間
W-CDMA:約18時間/GSM:約33時間
その他
USB Type-C、指紋認証システム、NFC、Nano SIM、Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4/5.0GHz)、Bluetooth v4.2 with BLE
通信方式
LTE CA DL(LTEカテゴリ6)B1+B19/B3+B19/B1+B3/B1+B8/B3+B8
FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/26/28
TDD-LTE:B38/39/40
W-CDMA:B1/2/4/5/6/8/19
GSM:850/900/1800/1900

コストパフォーマンス抜群の「HUAWEI P9 lite」も同時発売

HUAWEI P9と同時に登場するのが、「HUAWEI P9 lite」だ。系譜的には、日本でも発売の「P8 lite」の後継にあたるが、スペック面では大幅に強化。

例えばカメラはアウトカメラが1300万画素、インカメラが800万画素とハイエンドにひけをとらないスペックで、上位モデルであるMateSやGR5に搭載のカメラ機能も残らず網羅している。搭載のCPU「HUAWEI Kirin650」もAntutuスコアで52000以上とハイパフォーマンスだ。

ほかにも3000mAhの大容量バッテリー搭載でスタミナも十分。また、残念ながらP8liteに非搭載だった指紋認証センサーもついに搭載。それでいて予価は29,800円(税別)と圧倒的なコストパフォーマンスを実現している。

HUAWEI P9 lite

HUAWEI P9 発売イベント開催!

「HUAWEI STORE supported by WWD」が表参道に期間限定オープン

期間
2016/6/14(火)~6/20(月)
開催時間
11時~19時
場所
zerobase表参道
内容
HUAWEI P9をはじめ、同時発売のHUAWEI P9 liteや女性向けウェアラブルデバイスであるHUAWEI WATCH Jewel/Elegantのタッチ&トライを実施。また、HUAWEI P9による作例写真も多数展示される。ほかにもゴリラコーヒー×HUAWEI 無料アイスコーヒーの配布も実施。

品川駅にてHUAWEI P9 タッチ&トライ実施!

期間
2016/6/15(水)~6/17(金)
開催時間
12時~20時
場所
品川駅構内(臨時ホーム脇階段横スペース)
内容
P9のダブルレンズカメラで実際に撮影が可能。また、手持ちのスマートフォンと撮り比べるとオリジナルノベルティがプレゼントされる。

Facebookでキャンペーン実施、クイズに正解でHUAWEI P9などプレゼント

期間
2016/6/17(金)から3か月連続
内容
フォロワー数10万人を超える支持を集め、常に魅力ある写真を世に発信する人気のインスタグラファー6151さんとコラボし、Facebook上で3ヶ月に渡ってSNSキャンペーンを実施! クイズに応募し正解した方の中から、P9実機など豪華賞品をプレゼント予定。