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スマートスピーカー「Echo」シリーズはどれを買えばいい? 現行モデル全12機種の特徴
2019年11月7日 18:01
Amazonの音声アシスタント「Alexa」とスマートスピーカー「Echo」シリーズは、日本には2017年に上陸。当初は、標準モデルの「Echo」、スマートホームハブを内蔵した「Echo Plus」、小型モデルの「Echo Dot」の3機種が展開された。
その後、画面付きのスマートディスプレイである「Echo Show」や音質重視のモデルが追加され、基本となるEchoやEcho Dotもモデルチェンジした。直近では、コンセントに直接差し込む「Echo Flex」という新しい使い方を提案するモデルも発表されている。
2019年11月現在、日本で購入できるEchoシリーズは、ほかのEchoシリーズと連携させて使うコンパニオンデバイスや年内に発売予定の製品を含めると12機種もある。この記事では、現行Echoシリーズ各機種の特徴、違いを整理してお伝えする。
スマートスピーカー | 価格(税込) |
---|---|
Echo(第3世代) | 1万1980円 |
Echo Plus(第2世代) | 1万7980円 |
Echo Dot(第3世代) | 5980円 |
Echo Dot with Clock | 6980円 |
Echo Flex | 2980円 |
Echo Studio | 2万4980円 |
周辺機器 | 価格(税込) |
---|---|
Echo Input | 2980円 |
Echo Sub | 1万5980円 |
Echo Link | 2万4980円 |
Echo Link Amp | 3万6980円 |
スマートディスプレイ | 価格(税込) |
---|---|
Echo Show(第2世代) | 2万7980円 |
Echo Show 5 | 9980円 |
正統派スマートスピーカーの「Echo」や「Echo Dot」
天気やニュースを聞いたり、Amazon Music Unlimitedなどのストリーミング配信サービスで音楽を聴いたり、スマート家電を操作したりといった、音声アシスタント「Alexa」の基本機能は、どのEchoシリーズを選んでも利用できる。
標準モデルの「Echo(第3世代)」は、円筒形のボディに部屋のどこにいても聞きやすい360度スピーカーを搭載する。価格は1万1980円(税込、以下同)。
「Echo Plus(第2世代)」(1万7980円)は一見するとEcho(第3世代)とよく似ているが、対応家電を操作できるスマートホームハブや室温を確認できる温度センサーを内蔵していることが主な違いだ。Echo(第3世代)とEcho Plus(第2世代)の2機種は、同じ部屋に2台設置するとステレオスピーカーとして使うこともできる。
これからスマートスピーカーを試しに使ってみたい人や価格を抑えて複数の部屋に置きたい人、あるいは場所を取らない機種が欲しい人には「Echo Dot(第3世代)」(5980円)が適しているだろう。スピーカー性能はEcho(第3世代)に一歩譲るが基本機能は同等で、高さを抑えたボディでわずかなスペースにも設置しやすい。
Echo Dotを枕元に設置してアラーム機能を利用したいと考えている人には、「Echo Dot with Clock」という派生モデルもある。価格は通常のEcho Dotより1000円高い7980円だが、前面にLED表示のデジタル時計が付く。
省スペースな「Echo Flex」は音声アシスタントに特化
11月14日に発売される「Echo Flex」(2980円)は、コンセントに差し込むだけで設置できる小型ボディを採用。下部にUSB Aポートを1つ備え、スマートフォンなどの充電に使えるほか、別売のナイトライト、モーションセンサーを接続できる。
音楽ストリーミングサービスなども従来機種と同様に利用できるが、音質面ではEcho DotやEchoとの違いが大きい。音楽を聴くためのデバイスというよりは、音声アシスタントを使った情報確認や家電操作に適した省スペースな機種といえるだろう。
音質重視なら「Echo Studio」や「Echo Link」シリーズ
音声アシスタントのためのEcho Flexとは対照的に、主に音楽再生に使いたい人に適したモデルもある。ストリーミング配信サービスで音楽を聴くためにEchoシリーズを検討しているならば、手持ちのオーディオ機器によっていくつかの選択肢がある。
1台で完結する音質重視のスマートスピーカーを求めるなら、12月5日に発売予定の「Echo Studio」(2万4980円)だ。5つのスピーカーを搭載し、Dolby Atmosや360 Reality Audioもサポート。高音質音楽配信サービス「Amazon Music HD」にも対応する。
すでにEchoやEcho Plusを持っているなら、「Echo Sub」(1万5980円)を追加で購入するのもひとつの手だ。Echo Subは単体では利用できないが、ほかのEchoシリーズに接続するとパワフルな重低音が楽しめる。
あるいは、スマートスピーカーではないお気に入りのスピーカーがあって、「このスピーカーにAlexaが載ればいいのに」と考えている人もいるかもしれない。「Echo Input」(2980円)を3.5mmオーディオケーブルまたはBluetoothで接続すれば、従来のスピーカーがスマートスピーカーに早変わりする。
本格的なオーディオシステムを自宅に構築している人には、「Echo Link」(2万4980円)や「Echo Link Amp」(3万6980円)という、オーディオシステムとEchoシリーズをつなぐ役割の製品がある。
Echo Linkはプリアンプ、Echo Link Ampはプリメインアンプに相当する。Echo Inputの場合とは異なり、Echo Linkシリーズを使うには、EchoやEcho Dotなどのスマートスピーカーが別途必要だ。
画面付きで使い方が広がる「Echo Show」シリーズ
2019年11月時点では、画面付きのEchoシリーズは10.1インチの「Echo Show(第2世代)」(2万7980円)と5.5インチの「Echo Show 5」(9980円)の2機種。なお、以前販売されていた「Echo Spot」という円形ディスプレイ搭載モデルの販売は終了している。
Echo Showシリーズはスマートスピーカーに画面が付いた「スマートディスプレイ」と呼ばれるジャンルの製品。ほかのEchoシリーズと同様の機能に加えて、Prime Videoで動画を観たり、ほかのEcho Showやスマートフォンとビデオ通話をしたりもできる。
また、タブレットの「Fire HD」シリーズやテレビに繋いで使う「Fire TV」シリーズにもAlexaを搭載する製品が登場し始めているので、利用シーンによってはこちらを検討してみても良いだろう。