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12月の契約数、ドコモが純増トップに

 電気通信事業者協会(TCA)と携帯電話事業者各社は、2013年12月の携帯電話・PHS契約数を発表した。NTTドコモが2011年12月以来の純増シェア1位となった。

 各社の純増数は、NTTドコモが27万9100件、ソフトバンクモバイルが22万4300件、KDDIが22万2600件。一方、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の利用件数は、ドコモが5万1000件の転出超過(マイナス)となる一方、au(KDDI)が4万3300件、ソフトバンクモバイルが9400件の転入超過(プラス)になった。

【3社の純増数】

事業者12月11月10月9月8月7月
NTTドコモ279,10093,40037,100-66,80043,000172,500
KDDI222,600190,200158,900232,700209,200225,200
ソフトバンクモバイル224,300237,100230,600272,400250,700254,500

【3事業者のMNP】

事業者12月11月10月9月8月7月
NTTドコモ-51,000-68,600-93,100-133,100-145,000-112,400
KDDI43,30056,80083,900110,80087,70070,100
ソフトバンクモバイル9,40012,3008,20022,30056,70040,600

 今回の状況についてドコモでは、iPhone 5s/5cの在庫を潤沢に確保できたことやAndroidスマートフォンの新機種が出揃ったこと、そしてキャンペーンを実施したことで、新規契約が伸びたと分析。MNPの利用も、転出は横ばい、転入が増加となったことで、他社への乗り換え数が低い水準になったとしている。ちなみにドコモのiモード/spモード契約数は、iモードが45万800件の減少、spモードが43万7200件の増加で、差し引き1万3600件のマイナス。またプリペイド契約が増加していることについて、ドコモ広報では、「Playstation Vita用のSIMカードの契約期間を昨年10月、30日から90日へと変更した影響」と一時的なものとしている。

 他社は今回の動向について、特にコメントはせず、引き続き、自社の優位性をアピールしていく姿勢。auは、2013年を通じたMNPの件数が過去最大になったとして、800MHz帯の整備状況や固定回線との割引であるauスマートバリューなどを強みにしていくと説明。ソフトバンクはiPhoneが好調を維持しており、同社としてはこれまで通りの勢いを保っているとコメントしている。

 なお、2013年通年での純増数は、ドコモが119万3500件、auが279万9600件、ソフトバンクが343万7500件になった。

事業者純増数累計
NTTドコモ279,10062,181,600
KDDI222,60039,616,900
ソフトバンク224,30034,535,200
総計726,000136,558,000

【通信方式別:加入者数】

事業者純増数累計
NTTドコモ【W-CDMA】-697,30043,160,300
NTTドコモ【LTE】976,50019,021,400
KDDI【CDMA2000 1x/LTE】222,60039,616,900
ソフトバンク【W-CDMA/LTE】224,30034,759,500

【内訳:通信モジュール契約数】

事業者純増数累計
NTTドコモ14,7003,303,200
KDDI8,5002,349,600
ソフトバンク42,1003,506,600

【内訳:インターネット接続サービス契約数】

サービス純増数累計
iモード/spモード-13,60050,097,000
EZweb/ISNET/LTE NET140,60031,424,300
Yahoo!ケータイなど200,80026,696,400

【内訳:プリペイド契約】

事業者純増数累計
NTTドコモ7,90035,900
KDDI-1,300179,800
ソフトバンク-9,200774,800

【PHS:加入者数(9月末時点)】

事業者純増数累計
ウィルコム5,310,300

【BWA:各グループごとの加入者数(9月末時点)】

事業者純増数累計
UQコミュニケーションズ4,275,000
Wireless City Planning2,081,000

関口 聖