ドコモ、全国4000カ所の環境センサーによる気象データを提供


 NTTドコモは、全国約4000カ所に設置した環境センサーネットワークの観測情報に基づく気象データ・天気予報を配信するWebサイト「ドコモ環境ライブ」を開始した。パソコン、スマートフォンからブラウザでアクセスでき、無料で利用できる。

 今回提供が開始された「ドコモ環境ライブ」は、基地局と同じ場所など、全国約4000カ所に設置されたセンサーからなる環境センサーネットワークのリアルタム情報を利用するもの。花粉、温湿度、風向風速、降水量、雷の実況データからなる気象・環境情報のほか、天気予報や防災情報が配信される。また、花粉、紫外線、乾燥肌への対策や、関連グッズも紹介される。

 紫外線については全国で基準観測点9カ所、参考観測点を62カ所設置し、合計71カ所で観測を行うことに加えて、ウェザー・サービスと共同開発の演算処理プログラムにより全国最大4500地点での推定実況値を提供する。このデータはコンシューマ向けのほか、B2Bとしてポーラをはじめ法人向けにも提供される。

 「ドコモ環境ライブ」では、これらのデータを活用するスマートフォン向けアプリの紹介も行われる。まずは夏向けの企画としてAndroidアプリ「美白コンシェル UVケア」が配信開始されており、紫外線情報やUV対策のアドバイスが提供される。利用料は1ダウンロード250円。同アプリは共同開発のメディアシークから提供される。

 また、7月9日からは熱中症や節電関連情報を配信するAndoridアプリ「ドコモヒートライブ」(仮称)も提供される。こちらの利用料は無料。


パソコン向け「ドコモ環境ライブ」
スマートフォン向け「ドコモ環境ライブ」
環境センサーネットワークの観測機器(2011年9月)

スマートフォン向けアプリ、メディアシーク「美白コンシェル UVケア」スマートフォン向けアプリ、ポーラ「UVチェッカー」

 




(太田 亮三)

2012/7/2 17:58