Google Checkoutに余分な個人情報が表示されるバグ、現在は修正
グーグルは、eコマースやAndroidマーケットでの課金に利用されている決済サービス「Google Checkout」について、販売者側で利用する管理画面に余分な個人情報が表示される不具合があったことを明らかにした。現在は修正されているほか、API(日本では提供されていない)については数日以内に修正されるとしている。
明らかにされた不具合は、販売者側の管理画面「Google Checkout マーチャントセンター」において、デジタルコンテンツを販売している業者の管理画面に、本来は表示されない購入者の完全な住所と電話番号が表示されるようになっていたというもの。
グーグルによれば、「Google Checkout マーチャントセンター」では通常、物販を行う販売者に対しては、商品の発送や、クレジットカード会社および顧客への問い合わせに必要な情報として、名前、住所、メールアドレス、電話番号の情報を顧客管理画面で提供しているという。一方、Androidマーケットを含むデジタルコンテンツの販売者に対しては、クレジットカード会社に問い合わせる際などに必要な情報として、名前、住所の一部、メールアドレスを提供していた。今回の不具合は、このデジタルコンテンツの販売者の管理画面で、本来は表示されない詳細な住所と電話番号が表示されていたというもの。
不具合が発生していた期間は不明で、1月上旬に問題を把握し、1月12日までに不具合が修正されたという。対象となったユーザー数や、不具合により表示された回数は不明。
Android マーケットに限ると、上記のように、アプリ販売者の管理画面で、本来は表示されないアプリ購入ユーザーの詳細な住所と電話番号が表示されていたことになる。これらは有料アプリを購入したユーザーが対象で、無料アプリは対象外。一方、決済に「Google Checkout」ではなくキャリアの課金サービスを選択していたユーザーも対象になっている。これは、キャリア課金であっても、アプリ販売者の管理画面においては、キャリアに問い合わせる場合に必要な情報として、個人情報が表示されるためという。
「Google Checkout」はグローバルで提供されているサービスで、今回の不具合も日本だけではなく世界が対象となっている。同社では、一般的な情報として、「Google Checkout」のグローバルのアカウント数(ユーザー数)は「数百万件」としており、販売者のサイトは「数十万件」としている。
2012/1/13 17:07