シャープ、「GALAPAGOS STORE」のサービス内容を拡充


デスク上に連携サービスの情報が表示されるようになった
連携サービスへの誘導を図るコネクトゲート

 シャープは12月9日、同社が運営するコンテンツ配信サービス「GALAPAGOS STORE」をリニューアルし、従来の電子書籍コンテンツに加え、動画や音楽などのコンテンツに関する情報配信を開始した。

 新たに提供されるのは、同社が提携した5事業者のコンテンツやサービスの「おすすめ情報」。ユーザーは、各社のサイトに移行し、コンテンツやサービスが楽しめる。連携するサービスは、Androidアプリを配信する「アプリプラザ」(グリー)、投稿小説やコミックを配信する「E★エブリスタ」(エブリスタ)、アニメ動画を配信する「バンダイチャンネル」(バンダイチャンネル)、メールマガジンを配信する「まぐまぐ!」(まぐまぐ)、音楽配信の「mora touch」(レーベルゲート)の5つ。

 また、従来はAndroid 2.1/2.2/2.3にのみ対応していた同サービスだが、新たにAndroid 3.2もサポート。他社製のタブレット端末でも利用できるようになった。なお、9日にはWiMAX対応のタブレット端末「GALAPAGOS EB-A71GJ-B」も発売された。

 このほか、アプリの機能強化も図られている。読んだ書籍の感想をTwitterやFacebookで簡単につぶやける機能や、シリーズもののコミックなどを1冊読み終わったところで、すぐに次の巻を探せる「シリーズ検索」機能、雑誌などのコンテンツを拡大表示したままページをめくる機能などが追加された。

電子書籍を読みながら、感想などをつぶやける機能が用意された

 同社 執行役員 通信システム事業本部長の大畠昌巳氏は、「昨年12月10日、電子書籍を中心に専用端末でサービスをスタートしてから、明日でちょうど1年になる。今後、あらゆる家電機器がネットに繋がり、電子書籍や動画などのエンターテインメント系コンテンツにとどまらず、広告、カタログ、教育、健康など生活にかかわる幅広いジャンルに広がると考えている」とした上で、他の事業者との連携し、コンテンツの拡充を図っていく意向を示した。

 今回のサービス拡張は、プラットフォームを開放しているものの、ユーザーを各社のサイトに誘導するにとどまり、シャープが持つ配信システムや課金システムが利用されるわけではない。コンテンツを外に出した理由について、同本部 ネットワークサービス事業推進センター 事業企画室長の片山三千太氏は、「中で配っても、外で配っても、内容については大きく変わるものではない。リアルタイムに更新される旬な情報を、シャープが集めて配信しようとするとタイムラグが発生するため、このような形で連携することにした」と、その狙いを説明する。同氏によれば、GALAPAGOS STOREとの連携を希望する事業者については、事業企画室が窓口となり、個別の交渉に応じるという。

シャープ 執行役員 通信システム事業本部長の大畠昌巳氏同本部 ネットワークサービス事業推進センター 事業企画室長の片山三千太氏

 12月9日の夕刻には、秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaと有楽町のビックカメラ有楽町店にて、お笑い芸人のスリムクラブとハイキングウォーキングがそれぞれGALAPAGOSをネタにしたお笑いライブが行われる。




(湯野 康隆)

2011/12/9 15:26