シャープ、A6サイズで10時間駆動のモバイルインターネット端末
モバイルインターネットツール NetWalker |
シャープは、A6サイズのボディで10時間の駆動を可能にしたモバイルインターネット端末(MID)として、「モバイルインターネットツール NetWalker」(PC-Z1)を発表した。9月25日に発売される予定で、ボディカラーのレッドのみ10月下旬の予定。価格はオープンプライスだが、店頭想定価格は4万5000円前後となる見込み。
A6サイズのボディは約409gで、約10時間の駆動と約3秒以内のクイック起動を実現。5インチ、タッチパネル、1024×600ドットのディスプレイを搭載し、14mmピッチのQWERTYキーボードや、光ポインティングデバイスを装備する。
ディスプレイを折りたたむノートパソコンタイプの形状を採用し、同社のZaurusシリーズをイメージさせるサイズを実現。大きさは約161.4×108.7×19.7(最厚部24.8)mm、重さは約409gとなっている。
通信機能として無線LANが利用でき、IEEE802.11b/gをサポートする。
CPUはFreescaleのi.MX515 マルチメディア・アプリケーション・プロセッサー(800MHz)で、メインメモリは512MB。内蔵メモリは4GBで、このうちユーザーエリアは2GB。外部メモリとして16GBまでのmicroSDHCカードが利用できる。
シャープ独自の省電力設計により、内蔵リチウムイオンバッテリーで約10時間の駆動を可能にしている。
ディスプレイは5インチ、1024×600ドット、最大6万5536色表示のTFT液晶で、LEDバックライトを装備。感圧式のタッチパネルで、クリップ型のスタイラスペンが付属する。
このほか外部端子として、3.5mmのヘッドホン出力端子×1、USB(USB2.0)×1、ホスト機能のみのmini USB×1を備える。また、モノラルスピーカーを搭載する。なお、カメラは搭載されないほか、Bluetooth、GPS機能は非対応。
USB接続では、データ通信端末との接続が想定されており、各キャリアが提供しているUSB接続型のデータ通信端末の動作確認状況がWebサイトなどで公開される予定。USBメモリ、Bluetoothアダプター、外付けハードディスク、マウス、キーボードといった外部機器も接続し利用できる。
OSはLinuxディストリビューションのUbuntu 9.04(ARMスマートブックリミックス)で、シャープが同端末向けにカスタマイズしたバージョンが搭載される。ブラウザはFirefox、FlashプラグインはFlash Lite。メールソフトはThunderbird、オフィスアプリケーションとして「OpenOffice.org 3.0」のPresentation(プレゼンテーション)、Spreadsheet(表計算)、Word Processor(ワープロ)を搭載する。PDFファイルの表示も可能。このほか、スケジュール管理にSunbirdやUbuntuで標準的なグラフィックス描画ソフトに加え、音楽・動画プレーヤーのTotem、テキストエディターのgeditも搭載される。
デスクトップにはランチャーのように大きなアイコンが配置されており、よく使う機能をクリックやタッチ操作で素早く起動できる。
また、語学や専門辞書、文庫・コミックなどの電子書籍の提供も行なわれる予定。
フォントは、ゴシックからポップ系まで8種類のLCフォントが搭載される。
動画はMPEG-4、H.264、WMV、音楽はMP3、AAC、WMA、静止画はJPEG、GIF、PNG、BMP、FlashはFlash 8.0をそれぞれサポートする。
ボディカラーはホワイト、ブラック、レッドの3色が用意される。
2009/8/27 13:46