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楽天モバイル、映像と香りを同期するVR旅行 ウェアラブル嗅覚ディスプレイを活用
2026年9月29日 06:00
視覚や聴覚だけでなく『嗅覚』も刺激する次世代のVR体験とはどのようなものか。楽天モバイルが、東京科学大学と進める『VR遠隔旅行体験』の裏側を公式ブログで解説している。最大8種類の香料をリアルタイムで調合し、VR映像の内容にあわせて香りが提示されるという。
共同研究は「楽天モバイル次世代エッジコンピューティング・ネットワーク協働研究拠点」の活動の一環。東京科学大学 総合研究院 未来産業技術研究所の中本研究室が嗅覚ディスプレイを開発し、楽天モバイルがVR映像旅行コンテンツの企画・制作を担当した。
嗅覚ディスプレイには、特殊な小型ポンプ(電気浸透流ポンプ)と、微量の液体を吹き付ける装置(マイクロディスペンサ)が採用されている。最大8種類の香料を組み合わせることで、複数の香りを再現できる。
VR映像と香りを同じタイミングで体験できるよう、香料の供給と噴出の制御も最適化された。コマンドが送信されてから利用者が香りを認知するまでの時間は約3秒に抑えられ、映像と香りを低遅延で同期できたという。
映像コンテンツでは視線検出機能も利用している。利用者が1秒間注視すると、シーンの移動や香りの提示が実行される。
旅行コンテンツでは、道端のキノコや温泉地の硫黄、みかん畑の柑橘など、場所に応じた香りが用意された。香りのスポットとして、マッシュルーム、硫黄、オレンジ、バラ、ラベンダー、コーヒーが設定されている。
同コンテンツは、国際会議「ICAT-EGVE 2024」と「YRPオープンイノベーションデー2024」で展示された。展示では、植物や果物の香りが比較的認識されやすい傾向が確認されたとのこと。
楽天モバイルと東京科学大学は今後、実際の旅行先から取得したリアルタイム映像をVR空間へ伝送し、より臨場感の高い遠隔旅行体験を実現することを目指す。
エッジコンピューティングを利用し、利用者の近くで大容量データを処理することで、リアルタイム映像と香りなどを組み合わせた体験への活用も検討している。


